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昆虫食の食物アレルギーについて


昆虫アレルギーと甲殻類アレルギー

昆虫類と甲殻類は同じ節足動物のため、昆虫食には甲殻アレルギーの可能性が含まれています。
アレルギーの症状は、皮膚や粘膜の痒み、蕁麻疹、息苦しさ、吐き気などがあり、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な反応が現れることがあります。

昆虫のアレルゲン

昆虫の筋肉中に含まれるたんぱく質「トロポミオシン」がアレルゲンだと考えられています。これはエビやカニなどの甲殻類にも含まれており甲殻類アレルギーの主要なアレルゲンです。他に、外骨格に含まれる「キチン」もアレルゲンとなっている疑いがあります。

昆虫のエサによるアレルギー

昆虫は可食部が多いため、昆虫の消化管に残留した昆虫が食べたエサによってアレルギーを発症することがあります。そのことから、食用昆虫養殖のエサは、アレルゲンである、くるみ、落花生(ピーナッツ)、アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツなどのナッツ類やキウイフルーツ、バナナ、もも、りんごなどのフルーツ類は避けるなどの工夫が必要だと考えます。

昆虫を食べるときに気をつけること

アレルギーのリスクを下げるために、「体調が良いとき」に「十分に加熱されたもの」を「少量ずつ」「時間をかけて」身体に異常が出ないか確認しながら食べてください。
また、甲殻類アレルギーがなくても昆虫アレルギーを発症することもあります。さらに、一度昆虫を食べてアレルギー症状がなくても体調などによって二度目以降もアレルギーのリスクは変わるため注意が必要です。

アレルギーの周知

現時点では「昆虫」は食物アレルギー表示の対象として定められている特定原材料等に該当しないため、食物アレルギー表示の義務はありません。そのため、事業者による情報提供として「昆虫はエビやカニに似た成分を含みます。食物アレルギーに注意してください。」などと裏面に小さく記載されていることが多いです。
しかし、それでは広く認知されていない昆虫アレルギーの注意喚起としては乏しいのではないかと考えます。正確な情報を伝えるためにパッケージの目につきやすい場所に大きく見やすい字で記載する、イラストなどの視覚記号で表す、販売する時に口頭で注意喚起をおこなうなどの工夫が必要だと考えます。
視覚記号は企画を確立し統一するとより昆虫アレルギーへの周知が高まると考えます。

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