取材
このページでは、私達が実際に取材を通して得た情報について紹介します。この取材では、実際に地域に足を運び「脱炭素」について関わっていらっしゃる芝浦工業大学副学長の磐田朋子先生にお話を伺いました。取材の目的:私達の学校で「市民を巻き込んだ発電の取り組み」という講演を行っていただいた芝浦工業大学副学長の磐田朋子先生のもとへ伺いました。わたしたちの研究テーマである、地域循環型社会とバイオマスの実践例や磐田先生の意見を聞くことを目的として取材を行いました。また、取材を行った当時はまだ私達の考えの芯がなく、意見や方向性を定めてより良い研究ができるのではないかと思い、電話ではなく、実際に足を運んで取材をさせていただきました。
取材先:芝浦工業大学副学長磐田朋子先生
取材内容
Q,バイオマスの現状はどうなっていますか。
A,バイオマス資源は含水率の高い生ゴミが多くを占めています。そのため、メタン発酵や堆肥化が主な利用用途となっています。しかし、エネルギーを取り出したあとの残りかすの取扱が難しく、都市と地方では処理の仕方が異なり、コストや手間がかかる場合があることが今後の課題です。
Q,ほかの発電(太陽光発電や風力発電)との両立は難しいですか。
A,両立自体はできます。両立することで発電量が少ない際に補うことができます。しかし、複数の発電方法を使用する分、コストがかかってしまうので、地方での実施は難しいです。
Q,バイオマスによって作られた製品をブランド化して販売することは可能ですか。
A,可能です。しかし、肥料などは農家の人たちの信頼を得ないと売ることは難しいです。肥料の原料が生ゴミであるため、よくわからないものまで混ざっていて、信用を得づらいからです。また、商品を売るとしても、消費者の需要がなければお金の徒となってしまうので、確実性はありません。
Q,地域でのそういった取り組みで成功しているところはありますか。
A,あります。バイオマス発電でとても有名なのは岡山県真庭市というところです。また、福岡県うきは市ではビニールハウスで使用する燃料を生産したり、岩手県釜石市では特産品である牡蠣を利用したエコツーリズムなどを行っています。
Q,どうすれば地域循環型社会が実現できると思いますか。
A,一番大事なのは価値を知ってもらうことです。地域の人たちがバイオマス資源の価値を知らないと、積極的に協力することは難しいからです。また、実施する側はいろいろな人の目線に立ってみるということも大切です。考えたプロジェクトを行うことで地域の人々がどう思うか、どう影響するのかということが地域っ全体で関わるうえで必要不可欠です。地域全体で納得できるような仕組みづくりを進める必要があります。
取材を通してわかったこと
地域循環を行うためには、地域住民の信頼を得ること、バイオマス資源の価値を知ってもらうことが大切であることがわかりました。また、地域によって設備に関する問題があることや、地域ごとの特色を生かしたプロジェクトを計画・実行していくことが地域循環型社会形成のために必要不可欠であることもわかりました。
