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 結構、効果的な場面があるんです。
 
 
 広い風景写真を撮るときには画面を縦か横で二分割し、それぞれに被写体を配置して撮る二分割構図を使うと良いと思います。特徴としてこの二分割構図は、画面全体に目を向けさせられる効果があります。ですので、被写体が二つあって、どちらも魅力的なもので甲乙つけがたい場合の撮影において、使用することをおすすめします。例えば空と海を撮影したいとき、両方が魅力的だった場合はどちらをメインの被写体にするか迷ってしまいますよね?そんな時、この二分割構図を使うことによってどちらも同じぐらい目に入るので、二つの被写体をバランスよく見せる写真を撮ることができます。さらに、この構図を使うことによって、写真に安定感や統一感を待たせることができます。よって画面全体の印象が均一化され落ち着いた雰囲気を出すことができます。例えば、上半分に青空を、下半分に草原というように配置したとします。すると、その草原がとても静かで落ち着いているような雰囲気が出ると思います。
 
 またこの構図は、対比の効果を出すこともできます。上と下、右と左で色や明暗、濃淡、ぼけとシャープなどをそれぞれに配置して対比させてみましょう。例えば、ぼけとシャープで対比させるとします。右側にピントの合ったもの、左側に背景をぼかしたものを配置してみます。こうすることで右側に配置したものの色が綺麗に見え、なおかつ左側に配置した背景によって引き立てられているような写真になります。写真の表現の対比だけでなく、被写体を主題と副題に分類して画面を構成してみるのも良いと思います。例えば、上半分にビル群、下半分にコンクリートの地面を配置してみます。どちらもピントが同じだけあっていたとしても、ビル群よりコンクリートのほうがシンプルなため、下半分はあまり目立ちません。したがって、ビル群がとても引き立つ写真になります。
 
 このような特徴を持っている二分割構図を使うときには画面を横切るラインを見つけなくてはなりません。しかし、このラインは真っ直ぐのはっきりとした線でなくてはならないわけではありません。線がガタガタしていても、なんとなく物と物の境界線が見えるような場所で使ってみるだけでも大丈夫です。この構図は、シンプルなだけあって、使いどころがたくさんある構図です。注意することとして、この構図は画面全体に目を向けさせ、統一感を持たせることのできる構図です。そのため、主題と副題というようにした際に二つの差別化がうまくいかず、どちらが主題なのかわからなくなってしまうこともあります。ですので、主題と副題に分けて撮影する場合には被写体選びをしっかりとすることをおすすめします。
 
               
   
     
   
       
   
   
   
   
   
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