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 モノクロは撮影テクニックの基本中の基本です。
 
 
 写真をモノクロにすることで、レトロな味のある雰囲気やいつもはカラーの写真に見慣れているので、新鮮さを出すこともできます。カラーでは短所になってしまうことも、モノクロでは長所になってくれることもあります。モノクロ写真に相性の良い被写体は古いもの、凹凸のあるもの、コントラストが強いものなどが挙げられます。だからといって他のものを撮ってはいけないということではありません。
 
 モノクロ写真にしたいときはモノクロフィルムを使用したり、仕上がり機能を「モノクロ」にするだけで撮ることが出来ます。また、カラーで写真を撮った後にパソコンでモノクロに仕上げることも可能です。しかし、モノクロ写真をカラーにすることはできないので注意してください。 モノクロ写真の利点は、いろんなものがたくさんあって色がお互いを主張している状態であっても色が統一されるため、主題を目立たせ、引き締まった写真になることです。さらに、主題を目立たせ、シリアスな雰囲気を加えること、なんとなくモノクロにするのではなく、あえてモノクロにすることを「シリアスモノクローム」といいます。安っぽい色をなくすことでシリアスな雰囲気に近づくなど、モノクロにすることで、大きな明度差や安っぽい色などの必要のない情報を引き算すると被写体の本質をより強く見せる事ができます。
 
 仕上がり機能でモノクロを選ぶと「フィルター効果」というものが選択できるようになります。これを選択することで写真を撮ったときにコントラストを調整をすることが出来ます。ちなみに、イエロー、オレンジ、レッドの順にコントラストが高くなります。モノクロでは濃淡で表現されるため異なった色でも濃度が同じ、あるいは近いと同化してしまい、写真が見えづらくなってしまうことがあります。しかし、このフィルター効果でコントラストの調節をすることで色を差別化させられるので、同化を防ぐことが出来ます。また、カラーでは目障りになりやすい画質低下の原因となる画像のざらつきのノイズもモノクロにすることで写真らしい粒状感となり、臨場感を与えてくれる写真に仕上がります。
 
 モノクロにすると、それだけでかっこよく見えたり、雰囲気が出るので作品っぽくなることから数を重ねて使いたくなってしまいますが、ところかまわずただモノクロにしてしまうのではなく、使いどころを見極めて撮ることを心がけるようにすることが大切です。
 
               
   
     
   
       
   
   
   
   
   
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