うなぎは未来に残せるか―価格と漁獲量

このページではうなぎの現状について紹介していきます。価格から、そして漁獲量の二方面から考えていきます。

うなぎは未来に残せるか

価格と漁獲量

概要


・土用の丑の日離れの原因であるうなぎの蒲焼価格は年々上昇している
・うなぎの漁獲量は減少し続けている。そして2013年にはなんと…

価格からみる現状
土用の丑の日の文化が失われている要因の一つであるうなぎの価格。まずはこの価格上昇について詳しく見ていきます。

うなぎ蒲焼価格 総務省によると1970年の価格は899円でした。その後、一時値上がりしたものの、しばらくは価格が下がり続けます。

2002年には476円と最低価格を記録しました。しかし2012年には1092円へと大幅に値上がりし、この上昇率は129%となっています。
総務省統計局HPより作成

1000円でうなぎの蒲焼はどのくらい買える?
1000円持っていたとすると2002年には2ケうなぎの蒲焼が買えていたのに、2012年には1ケも買えないような状況になってしまいます。
一時期は手の届く範囲にあったうなぎですが価格高騰が続き、今では手を出せないような状況になってしまっているのです。


漁獲量からみる現状
漁獲量について、農林水産省「漁業・養殖業生産統計年報」によると1985年の国内漁業及び養殖の合計生産量は約40000tであったのが、2015年には約20000tとなっています。つまり漁獲量は半減してしまったということができます。
グラフを見ても急激に漁獲量が減少していることがはっきりとわかります。
うなぎの国内漁業生産量・養殖生産量の推移
農林水産省「漁業・養殖業生産統計年報」より作成


天然うなぎ3世代の減少率 天然うなぎ3世代の減少率は72~92%となっています。(うなぎ成熟年齢を4~15年とする)このことにより日本ではニホンウナギを2013年2月より、近い将来における野生での絶滅の可能性が高いとする
「絶滅危惧種IB(EN)」という種類に分類にしました。

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