認知度向上のために―解決策①リーフレット作成

解決策の課題として挙げられた認知度の低さ。これに対して私たちはリーフレット作成、それと同時にその効果についての検証を行いました。

認知度向上のために

解決策①リーフレット作成

概要


・認知度向上のためにリーフレットを作成しました
・そのリーフレットが効果的であるか検証を行いました

リーフレット メンバー撮影

サステナブルシーフードの認知度を向上させるために、リーフレットであれば気軽に簡単にこれらの情報を知ることができるのではないかと考え作成しました。
このリーフレットは主に うなぎの漁獲量減少・サステナブルシーフード・認証マーク について書いてあります。また私たちでオリジナルロゴマークを作成しました。
そのロゴの意味は図の通りです。

オリジナルロゴマーク 説明

今回のリーフレット作成には教育による認知度向上を想定したもので、この認知度向上の対象は主に2種にわかれます。

―次世代へ―

次世代へ まずは子ども達、今回では高校生です。これからの未来を担っていく世代がサステナブルシーフードの知識を持っておく必要があります。比較的若い年代で学習したことは長い将来でも続いていき、商品選択の際環境に配慮した海産物を選択することが望まれます。


―親世代へ―

親世代へ次にその子ども達の保護者、つまり親世代です。子ども達が得た知識を親に伝える、それにより親世代での認識が広まります。そして次の世代が現在のように魚を食べられなくなる、伝統的な食文化が途絶えてしまう、といった可能性があることを知ってもらいます。この活動によりただ自分たちだけが安い魚を食べられれば良い、という考えから、次世代のためにも環境に配慮した消費を行うという意識改革が望めます。


知ってもらうことで買うときの意識は変わるのか?
環境に配慮した水産物であることを示す認証マークの存在を広めたところで、実際どれくらいの人が多少価格が高くなっても認証マークのついた商品を買うのでしょうか?
また、認証マークがついたことに伴う価格の上昇はいくらまでなら許せるのでしょうか?
私たちはそれらの疑問を解決することで認証マークの認知を広めることの有益性が示されると考えました。

そこで、校内の生徒に作成したリーフレットを配布し、リーフレットを読む前と後にうなぎを購入する際、いくらまでなら出せるかを問うアンケートを行いました。実際に多くの学生にリーフレットを見てもらうことで教育による認知度向上は本当にみられるのかも検証してみました。


 実施日:2017年11月9日、11月10日

 対象者:高校1、2年生 219人

 アンケート内容:魚の価格に関する意識調査
 通常のうなぎの平均価格が1000円だとして、環境に配慮された魚だったらいくらまでなら買うか

 回答項目
 1.1000円以上のものは買わない
 2.(10%UP)1100円までなら買う
 3.(25%UP)1250円までなら買う
 4.(50%UP)1500円までなら買う
 5.(100%UP)2000円までなら買う
 6.(200%UP)3000円までなら買う
 7.3000円以上でも買う


アンケート集計結果:
アンケート結果 通常のうなぎの平均価格が1000円だとして、環境に配慮された魚だったらいくらまでなら買うか

上のグラフがアンケートの集計結果を示したものになります。
ASC認証マークのついたパンガシウス(白身魚)は少しではありますが市場に回っており、価格はおよそ1.5倍(150%UP)になっていました。よってここではこれをうなぎに当てはめて考察していきます。

「(50%UP)1500円までなら買う」「(100%UP)2000円以上でも買う」「(200%UP)3000円までなら買う」「3000円以上でも買う」と答えた人の人数が77人から114人増加していて、およそ50%増えています。これは認証マークがついて価格が上昇しても実際に購入する人の人数が50%増えたことを示しています。

また、リーフレットを読む前のうなぎを購入する価格を示す青色のグラフの山と読んだ後のうなぎを購入する価格を示す赤色のグラフの2つに注目してみてると、グラフの山がリーフレット配布によって右にずれていることが分かります。

これはリーフレットを読むことで多少値段が上がっていても認証マークのついた環境に配慮されている水産物を買おうと思う人が増えていること、さらに価格の上昇率の許容範囲が上がったことをしています。リーフレットによって大きな意識改革が行われたと言って良いのではないでしょうか。

リーフレット配布時の様子 11月15日に学校内で私たちの今までの取り組みに関する報告を一般生徒に行いました。
作成したwebを実際に見せるとともにそこでリーフレットも配布しました。リーフレットを見ることで認証マークのことやうなぎの現状について、簡単に理解することができたなどの声を得ることができました。

今回作成したリーフレットは下記のURLからダウンロードすることができます。
リーフレット

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