個別化医療
個別化医療とは？
皆さん「個別化医療」というものを聞いたことがありますか？「個別化医療」とは同じ病気の患者さんでもそれぞれの患者さんの体質や特徴に合わせた治療をすることです。 「オーダーメイド医療」、「テーラーメイド医療」、「プレシジョン・メディシン」と呼ばれることもあります。今までは同じ病気の患者さんには同じ治療法を行っていましたが、研究が進み、同じ病気でも患者さんの体質や遺伝子によって治療の効果個人差があることがわかりました。そこで誕生したのが個別化医療です！
個別化医療のメリット
皆さんはどのような点で個別化医療が注目されていると思いますか？ここでは個別化医療のメリットについてみていきましょう。
| メリット1 | 患者さんにとって最適な治療方法を選ぶことができる。 |
|---|---|
| メリット2 | 副作用を大きく軽減できる。 |
| メリット3 | 効率的な治療で素早い社会復帰が可能で家族や周囲の人への負担が減る。 |
個別化医療では患者さんの体質や遺伝子を調べるため、それぞれの患者さんにあった治療を行うことができ、副作用が大きそうだと思われる治療を回避することができます。このように効果がないと思われる治療は治療を行わなく済むので素早い社会復帰が可能です。
個別化医療のデメリット
とても素晴らしい治療法でデメリットなどないようにも思えますが個別化医療にもデメリットがあります。
| デメリット1 | 治療薬が開発されていない場合もある。 |
|---|---|
| デメリット2 | 検査するために高額な費用がかかる。 |
| デメリット3 | 検査に時間がかかるため今すぐに治療が必要な患者さんへの薬の投与は難しい。 |
などの問題点があります。
個別化医療ではそれぞれの患者さんの体質や遺伝子に合わせた治療をするので10人患者さんがいれば、10個の治療法があるということです。そのため、治療薬が開発されていない場合もあります。このような問題を解決していくことが個別化医療に期待されていることです。
- 患者一人一人の特徴に合わせた治療を個別化医療という。
- 個別化医療は患者にとってよりよい治療を届けることができる。
- 個別化医療にはコスト面や技術面に課題がある。
参考文献 書籍
- マンガでわかるゲノム医学
(水島-菅野純子 著 羊土社・2018年 8月5日）
