ヒトゲノムの解析終了
倫理的問題として、デザイナーベビー以外にも問題があります。2000年に米欧日の国際共同プロジェクトや民間企業によって人間の遺伝情報の総体の解読をほぼ終了したことを発表しました。 ヒトゲノムの解読によって遺伝子治療や遺伝子診断などバイオ医療が発展することには間違いはないのですが、いい点ばかりではありません。デメリットを列挙すると、
- 個人情報の保護の責任
- プライバシー漏洩などの対策
- 差別が起きる可能性
などがあります。これらを解決するには、厳重な罰則、規制が必要となります。科学技術会議生命倫理委員会はヒトゲノム解析に 関する基本原則を取りまとめ、その中ではインフォームドコンセントの取得や個人遺伝情報の厳重な保護を求めています。 また、国は「遺伝子解析研究に付随する倫理問題等に対応するための指針」を取りまとめられました。