今回は主流であるIPv4を元にしてグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを紹介していきます。
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今回は主流であるIPv4を元にしてグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを紹介していきます。
グローバルIPアドレスは全世界に通用するアドレスであり、世界中のどこからでもデータの送受信に間違いがないように、また重複のないように作られたIPアドレスのことです。
グローバルIPアドレスは特定の国、地域に属さない「ICANN」という組織によって世界的に管理され、アドレスの割り振りは日本の場合、「JPNIC」という組織によってユーザーに与えられます。そしてグローバルIPアドレスは0〜255の数字をXXX.XXX.XXX.XXXの4組で表します。しかし、その組み合わせには限りがありアドレスの枯渇問題が発生しています。
2つ目はプライベートIPアドレスです。プライベートIPアドレスは必ず「10.x.x.x」か「172.16.x.x〜172.31.x.x」、「192.168.x.x」のいずれかの形にあてはめられています。
PCやスマートフォンにはプライベートIPアドレスが設定されており、インターネットに接続を試みる過程でルータを介する際にグローバルIPアドレスに変換されインターネットに接続します。しかしこの流れはやや複雑でグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスがどのようなものなのかわからないという人もいると思います。そこでグローバルIPアドレスを電話の外線、プライベートIPアドレスを内線としてみましょう。学校やホテルなどの限定的な範囲では内線番号を用いて通話をしますが、そうでない遠方にいる人との通話は外線番号を用いて通話を行います。まさにこのイメージこそがグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの違いのイメージなのです。グローバルIPアドレスは外線、プライベートIPアドレスは内線と覚えましょう!
次に説明するのがIPアドレスの割り振りの2通りの方法です。
1つ目の方法が動的(可変)IPアドレスです。
このIPアドレスはISP(インターネットサービスプロバイダー)からインターネットに接続されるたびに新たなIPアドレスが配布される可能性があるもので、普段PCやスマートフォンを使用している際に割り当てているものです。
一定時間経過したりネットを切断するたびにアドレス番号が変更され、家庭用Wi-Fiや公衆用Wi-Fiもこのタイプが使われています。
また、ISPから自動的に割り振られるため特別な接続は必要とせず、番号が度々変わるためユーザーが特定されるリスクも低いです。
一定時間が経ったり、再接続するとIPアドレスが変わる
2つ目の方法は、固定(不変)IPアドレスであり、常に一定のIPアドレスでインターネットに接続するIPアドレスです。
このIPアドレスは番号を一定のものにすることで、会社のシステム等に接続する際に特定の人物のみがアクセスできるようにするアドレスです。
前述した動的(可変)IPアドレスとは異なり、インターネットに接続する時は手動で接続設定する必要がありますが、遠隔操作などこのIPアドレスを必要とする場面は多くあります。
一定時間が経ったり、再接続しても変わらない