IPアドレス

IPアドレスとは何なのか？それは...
「PCやスマホに割り当てられるネットワーク上の住所のようなもの」です！
住所という表現を用いたのはIPアドレスの役割の特徴にあるんです。IPアドレスはメールの送受信の際に相手を識別する際に使用されたり、インターネット上のページの閲覧記録を保存する役割を持っています。インターネット上のトラブルで訴訟事件などに発展したときにメインの証拠の一つになるものでもあります。
そんなIPアドレスには大きく分けて2通りのパターンがあります。

まずIPv4の「IP」とは、「Internet Protocol」の略でインターネットを利用する過程で、データを目的のコンピュータに送信する方法を定義したものです。また「v4」とはバージョン4という意味のため、「IPv4」はIPの第4バージョンということになります。そんなIPv4は1990年代後半から普及したものであり、現在に至るまで使われています。またIPv4はIPアドレスを32ビットで表します。IPアドレスの総数は2^32の約43億通りのアドレスを用意することができます。しかし、近年の世界的な人口が約80億人を突破したことに伴い一人一つのIPアドレスを設定することができないという問題が発生しています。いわゆる「IPアドレス枯渇問題」です。

IPv4で発生したIPアドレスの枯渇問題を解決するために開発されたのが「IPv6」です。このバージョンでは128ビットで表します。IPアドレスの総数は2^128、つまり約340潤通りというほぼ無限ともいえるIPアドレスを用意できます。また難しい設定が無いため簡単に利用できるのもメリットのひとつです。しかしデメリットもあります。まず、IPv6に対応した光回線とルーターを用意する必要があります。また、オンラインゲームなどがIPv6に対応しておらず、せっかくIPv6にしたのに通信速度がIPv4と変わらなかったということもありえます。

IPv4は32ビットで表し、IPv6は128ビットで表すと説明しましたが、これらは2進数で構成された数列の桁数を表しています。IPv4を例にあげると、32ビットとは32桁の2進数、つまり0と1の羅列ということです。またIPv4の場合、32桁の数列を8桁ずつに分割し10進数で表記することでIPアドレスに変換することが可能です。