ホーム>インタビュー・体験>地域おこし協力隊
11月10日に取材 チームメンバーが撮影し、メールで許可をいただきました


ーなぜ地域おこし協力隊に参加しようと思いましたか

13年前に協力隊になりました。地域協力隊が始まったばかりで、31か32歳の時だったと思います。現在は、協力隊を終えて9年~10年の月日が流れています。以前は、東京で15年くらい東京の会社で働き、社会生活を送っていました。 東京での生活はそれなりに楽しかったんですが、子供が当時5歳の時、子供が大きく育っていく中で 都市部の窮屈感と何でも物や人にあふれている環境下より、もうちょっと自然とか土とか空気とか、食料の自給率などから 考えると東京は遠いところにいるなと考えるようになりました。 仕事の面でも、違う役割、違った社会貢献、中間支援組織とかNPOに関わりたいという気持ちの変化していったのがきっかけになります。

画像をクリックすると大きくなります
地域おこし協力隊の中田様にメールにて写真をいただき、掲載許可をいただきました


私たちの感想

実は、今回の地域創生について調べ学習をするまで、地域おこし協力隊は知りませんでした。時々SNSなどで、20代~30代くらいの方が地方移住されている動画を視聴していましたが、実際に移住された方のお話を聞いたのは初めてでした。


ー若者が都心に集中せず、地方に目を向けるようにするためには、どうしたらよいでしょうか

地方で楽しく若者がたくさん稼げれば、出ていかないし、やってくると思います。地方でお金が稼げる、また貢献度が都市部より地方の方が大きいと思えるようになることですね。
都市部の魅力は地方よりお金が稼げたり、おしゃれな町やお店があったり、いろんな情報も多いのでみんな行ってみたくなるんだと思いますが、 『あそこの田舎のほうが面白いぜ』などの情報が増えていったりすれば、みんなの考え方が変わるかもしれないですね。



画像をクリックすると大きくなります
地域おこし協力隊の中田様にメールにて写真をいただき、掲載許可をいただきました

私たちの感想

地方から都心に行く理由の一つとして、仕事や進学等で移り住む方も多いと思います。やはり圧倒的に都心の方が仕事が多く、学校も多いです。中田様のおっしゃるとおり、もっと選べる仕事が増え、都心と同じくらいお金を稼ぐことができたら僕は地方に住みたいと思いました。


ー今まででの企画で最もよかったものを教えてください

古民家再生や農地の再生ですね。
高齢化などが原因で周りの方から『もったいない、もったいない』と言われていた古民家や農地に、自分達が手をかけることによって、『もったいなくなった』と言ってくれたのがとてもうれしかったです。 行政や公的な機関、民間の不動産屋さんにも手が出せない領域に自分達が関わり、再生された家や農地を使って喜んでいる人がいる、自分達でしかできなかったと思う時がとてもうれしいです。
気を付けたことは、「中途半端で終わらない」、「自分達の手におえる内容かどうか」、「よかったねと言ってもらえるか辿りつけるようにすること」です。



画像をクリックすると大きくなります
地域おこし協力隊の中田様にメールにて写真をいただき、掲載許可をいただきました


私たちの感想

地域の方との日頃のコミュニケーションもきっと大事で、やろうと思ったことは最後までやり遂げるからこそ、地域に住んでいる方に受け入れてもらるんではいかと思いました。行政や地域の方も諦めかけていたものに対して、手を入れるということは地域おこし協力隊でしかできないことだと思いました。


ー今回、地域創生のサブタイトルとして「農業は人と人を結ぶ」と掲げています。
        若者が地方で「農業やってみよう」という人を増やすにはどういったことが必要だと思いますか


実は農業者兼、農業専門の会社の役員もやっています。農業は「きつい・汚い・危険」と思われている一方、あまり皆さんから目に見えてありがたがってもらえる姿も少し遠いところにあるなと感じます。野菜は、いろんな食べ物と比べても美味しくて新鮮である価値は上がってない、日本の中で農業は低いレベルだなっていうのが市場調査でもわかっていますが、それを超えた大切さがみなさんにしっかり伝わることですね。 あとは稼げる農業、そんな中でも工夫して作る作物とか、付加価値をつける方法を試行錯誤をしているので、もうちょっと待っててくださいねと言いたいです。 みんなに食べ物大事だよね、その食べ物をどうやって作っているの?っていうのに関心が高く、それを作っている人にフォーカスがあたって、「大事な仕事だね」と言ってもらえる、そして「お金が稼げる状態」、この2つが揃えば課題が解決できるかと思います。


私たちの感想

野菜やお米など生産者の方が直接売っている方は少なく、スーパーで買う方が多いと思います。今回お話をお伺いして、スーパーにある野菜やお米は当たり前ではなく、春夏秋冬、暑い、寒い関係なく育ててくれる農家の方がいらっしゃるということを改めて感謝し、好き嫌いなく食べなければと反省もしました。もっとたくさんの方に興味、関心をもってもらうためにこのサイトで発信していきたいと思いました。


ーどんな人が協力隊に応募していますか

自然豊かな環境を重視する人や、仕事の面でもテレワークなどでライフスタイルが変化していて、都市部にいなければならない、
通わなければいけない環境から少しずつ変化している
ので、地方を選ばれる方も年々増えています。 地域おこし協力隊の活動は地域に直接貢献できて、さらに喜んでもらえる人のお礼や挨拶など、リターンがすぐわかるように返ってきますし、地域の方とのコミュニケーションに魅力をもち、やりがいを感じる方も多いです。
年齢は20~40代くらいの方が希望される方が多いですね。だいたい月に4~5人希望されている方と話をしています。



私たちの感想

コロナ渦でテレワーク導入など、場所を選ばない仕事が増えてきました。地方に目を向けるきっかけになってとてもいいなと思います。都心と同じように仕事ができる環境がもっと整えば、地方の人口は増えていくと思います。


ー地域おこし協力隊を通じて学んだことはありますか

あります。地域によって様々で、文化、文脈、コミュニケーションが必要で、正直海外より難しいなと思う時もあります。日本語が通じて同じくらいの価値観やコミュニケーションがとれるかなと思えば、それを超えるくらい違う歴史と文化とコミュニケーションで成り立っている地域があるなっていうことを学びました。


私たちの感想

地域おこし協力隊の方は、コミュニケーションを必要とする、人と人を繋ぎ地方を創生する大切なお仕事だと思いました。地域それぞれの文化や伝統がある中で、地元の方とコミュニケーションを取っていくのは時間もかかったり、大変だったりもあるのかと思いますがとてもやりがいのある、価値の高い仕事であると感じました。


ー最後に漠然とした質問になってしまいますが、地域創生は可能だと思いますか

可能です。誰かひとりが地方っていいよねと思うのも地域創生だと思う。地方にしかないものもたくさんあるので最適なバランスと調和をとっていくのが大事だなと思います。

まとめ



今回お話をお伺いして、地域おこし協力隊の活動は人と人を結び、地域を活性化するためにとても重要であると思いました。田舎だから何もないのではなく、都会にないものを見つけ再生し、人に繋ぐということ、本当に素敵な活動だと僕達は思いました。地域おこし協力隊の方がいなければ地域創生は無理だと思いました。それと同時にコミュニケーションの大切さや、最後までしっかりやり遂げる力もとても大事だということを教えていただきました。現在僕達は中学生ではありますが、地域おこし協力隊の活動を将来やって実際に自分の力で地元の方達と地域を育てる仕事をやってみたいなと思いました。






<<企業
移住者の声>>