Sample Online Mall

文字サイズ

山形県在住の方にインタビュー

2024年12月7日に山形県中央部在住の方(70代男性)にインタビューしました!
1950年代頃の実体験など貴重な話をしていただきました。
昆虫を食べたことがありますか? また、どのような種類の昆虫を食べますか?
A. 昆虫は小さい頃にイナゴ、カイコの蛹、タニシ、ザリガニなどを食べていました。
昆虫食への抵抗はありますか?(味・匂い・見た目など)
A.  小さい頃から食べているので、見た目や味への抵抗はありません。タニシは少し泥臭いですが気にせず食べていました。
どこで昆虫を調達(購入も含む。)しますか?
A. images/2002.jpg小学生の頃(1950年代)は家のすぐ近くの田んぼで昆虫を捕まえていました。
イナゴは稲刈り前の田んぼに捕まえに行っていました。各家庭で作った竹籠(イラスト参照)に捕まえたイナゴを入れて持ち帰っていました。この竹籠は高さが約20㎝あり、入り口がくびれているため、中に入れたイナゴが飛び跳ねても逃げ出せないようになっていました。時代とともに、竹籠からビニール袋やペットボトルに変化していきました。また、1940年代には害虫駆除を兼ねて学校の授業でイナゴを捕まえに行くこともありました。授業で捕まえたイナゴは売って学校費になっていたそうです。
蚕のさなぎは養蚕を営む近所の方からのおすそ分けとしていただいていました。
タニシは秋の稲刈り後の田んぼに生息し、春の雪解け水で成長した3月に捕まえていました。田んぼに小さな穴が開いているところを掘るとタニシが出てきます。
現在は近所のスーパーで「イナゴの佃煮」を販売しています。他の昆虫食はスーパーでは販売していません。
昆虫料理はどのようなものを食べていましたか?
A.  イナゴの佃煮を作る時は、捕まえて一晩置き体内を空っぽにさせます。下茹でして、しょう油、酒、みりん、砂糖で炒り煮します。ポイントは最後に塩を少量まぶすこと。塩をまぶすとイナゴがパリッとして食感がよくなります。
カイコの蛹は炒って食べていました。
タニシは泥を吐かせるために一晩置いてから調理します。茹でた後、内臓部分は取り除き、酢味噌和えにして食べていました。
ザリガニは塩ゆでにして食べていましたが、可食部は少なかったです。
どのような時に食べますか?
A. どの昆虫もイベントとしてではなく、稲刈り前や冬から春に季節が変わる頃など昆虫の発生時期に捕まえて食べていました。
タニシは3月に捕まえるのでひな祭りの料理として食べていた思い出があります。
なぜ昆虫を食べるのですか?
A. 今のように豊富にたんぱく質がなかったので、たんぱく源として食べていました。
最近昆虫を食べていますか?
A. 小さい頃は食べていましたが、現在は食べていません。
現在は、強い農薬が増えイナゴが減少してしまいました。養蚕も安価な化学繊維が増え衰退してしまいました。昆虫は捕まえてきて食べるものという概念があり、また、昆虫以外のたんぱく源が豊富にあるので購入して食べることはないです。

前のページに戻る

次のページに進む