陸えびJAPAN株式会社さんにインタビュー
陸えびJAPAN株式会社さんは昆虫の養殖、加工食品の販売を行っています。
また、現在はコオロギの飼料を餌にしてクルマエビの開発も行っています。
- この企業をはじめた理由はなんですか?
- A.私は(代表取締役の岡田輝喜さん)はもともとタイマッサージ師で講師としてタイに訪れたときに昆虫食の文化を知りました。そこで昆虫食は素晴らしいと思いなにか環境に役立たせることはできないと考えこの企業を始めました。
- どうして「陸えび」という会社名なのですか?
- A.コオロギはえびと、とても成分が似ていて、コオロギよりもえびのほうが人々に親しみやすいと思い、陸(おか)のえびという意味の「陸えび」にしました。
- 養殖の様子を教えてください。
- A.主にコオロギを養殖しています。コオロギは雑食なので年中生産することができます。養殖する際は、ケースごとに分けて病気に備えています(写真1)。 (写真2)のように養殖ではケーキ屋さんなどからでる廃棄物の紙製の卵パックを使用しています。水の吸収・発散をしてくれるという点から卵パックを使用しています。
(写真1) (写真2) - 餌は何を使用していますか?
- A.陸えびでは米ぬかをベースとした餌を使用しています。本来なら、魚粉や大豆を使用するのですが、魚粉はいろいろな家畜が使っており、年々減少しています。大豆だとアミノ酸が足らずうまくいきませんでした。そこで3年間試行錯誤して米ぬかベースの餌を開発しました。米ぬかを使用したことで、栄養価が豊富でタンパク質が7割を超えるコオロギを作ることができました。
- コオロギを養殖する利点を教えてください。
- A.コオロギ1kg作るのに使う水は4Lです。牛1kg作るのには22000L、豚は3500L、鶏は2300Lもの水を使います。しかし、コオロギ1kg作るのに使う水は4Lです。また、牛1kg作るのに使う飼料は10kg。コオロギは1.7kgで充分です。これらのことから、コオロギは環境に優しく生産することができます。また、コオロギは非常に狭い面積で養殖することができます。