EARTHQUAKE RESISTANT
〜免震の限界を目指して〜

火山性地震


火山性地震とは、地下でのマグマの移動などの火山活動によって起こる地震です。
発生のメカニズムが普通の地震とは異なり、余震や前震がありません。
本震のみが単独で起こると言われています。


火山周辺の地下には、マグマの通り道となるところがあります。

この通り道は比較的頑丈で、普段は崩れたりすることはほとんどないのですが、 マグマが上昇してくると圧力がかかる上に温度も上昇します。



特に地上に近いほど、地下にも水分が多く含まれており
マグマで熱せられた水分が蒸発体積が数千倍に増し、圧力も一気に高まります。

すると、圧力に耐え切れなくなったマグマの通り道では岩盤が割れて地震が発生するのです!

また、マグマによって圧力が高まった後、マグマが通り過ぎたことで圧力が下がり、 押さえつけられていた岩盤が崩れることによっても地震が発生します。



マグマの移動は噴火に関係なく起こりますが、火山の噴火が迫っている可能性もあります。

そのため、マグマの移動を火山性地震の観測によって捉え、 その火山の火山性地震と噴火のパターンを研究し、噴火予知に生かしています。

日本では、数十の活動的な火山に地震計をはじめとした計器や観測所が設置され、 気象庁の火山情報などで警報体制が確率されています。


火山性地震は一般的に規模が小さく、無感(震度1より小さい)地震となることが多いのです。
また、地震の周期も多種多様であり
火山の周辺では周期別にいくつかの種類の精密な地震計を設置して観測を行います。




MAIN TOPに戻る