マグニチュード
地震の規模を表し方のひとつに、エネルギー量を示すマグニチュードがあります。
1935年に、アメリカの地震学者チャールズ・リヒターによって決められました。
日本では気象庁が独自の定義による気象庁マグニチュードを発表しており、『MJ』と記されています。
マグニチュードは基本的に地震の最大振幅によって決められているんです。
なお、magnitudeは「大きさ・重要度」という英語であり、
スケールを使った数量を表すことばとして用いられます。
天体の等級も英語でマグニチュードと言うことがあります。
マグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になります。
2増えれば、エネルギーは32倍の32倍ですから1000倍になる計算になります。
つまり、M8の巨大地震のエネルギーは、
なんとマグニチュード6の中規模の地震1000回分に相当することになります!
1923年の関東大震災を引き起こした関東地震はM7.9ですよね。
では、マグニチュード8の地震のエネルギーとは、一体どのくらいなのでしょうか。
例えば、おもりを持ち上げるときのエネルギーを考えてみると、
M8の地震のエネルギーは7億トンのおもりを10km持ち上げるエネルギーに相当します。
また、電力を例にすると、出力175万kWの発電所が1年間に発電する電力に等しいエネルギーです。
なんと学校の教室で一般的に使われている40Wの蛍光灯なら
約4400万本、約220万教室分(!)の電灯をまかなえる電力です。
相当すごいエネルギーだということが
おわかりいただけますね。
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第1章 地震