EARTHQUAKE RESISTANT
〜免震の限界を目指して〜

P波とS波


最初に来る波(Primary−Wave)を略してP波、次に来る波(Secondary-Wave)を略してS波と呼びます。
地震の時、最初にガタガタと上下方向(縦波)に比較的小刻みな揺れを感じます【P波による揺れ】。
その後にユサユサと水平方向(横波)にゆっくり大きな揺れを感じます【S波による揺れ】。
縦波は、物体が膨らんだり縮んだりする体積変化を波として伝えます。
一方、横波はずれやねじれを伝える波で、縦波より遅く伝わります。
P波の揺れの始まりからS波の揺れの始まりの間の揺れを初期微動といい、S波による大きな揺れを主要動といいます。
P波が到着してからS波が到着するまでの初期微動の時間(初期微動継続時間)が長いほど、震源までの距離が遠くなります。



・P波

S波に比べて小さく、波の進行方向と波の振動方向が同じの縦波です。
伝わる速さは秒速6〜7kmで、伝わる場所は個体だけに限らず、液体や気体にも伝わります。

P波は空気も伝わるので「地響き」のような音として聞くことも出来て、海中を伝わり船舶に 衝撃を与えることがあります。
 このような現象は海震とよばれ、海震にあった船舶の乗組員は、「浅瀬に座礁した」などと 勘違いをすることが多いようですが、本当に船舶が破損してしまったという事例もあるそうです。



動きを表してみると………



・S波

P波に比べて大きく、波の進行方向に対して振動方向が垂直の横波です。
伝わる速さは秒速3.5kmと遅く、P波と違い個体にしか伝わりません。



動きを表してみると………





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