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輸血までの流れ

血液が患者さんに届くまで

  1. 献血
    献血ルームや、献血バスで献血します。
  2. 検査
    血液センター(参考:血液センターの業務)に運ばれ、血液型検査、感染症予防のための抗原・抗体検査、献血後に知らされる生化学検査をします。
    日本赤十字社は1999年から血液の安全性向上を図るうえで、B型肝炎ウイルスヒト免疫不全ウイルスについて特に有効な核酸増幅検査(NAT)を世界に先駆けて導入しました。
    更に2014年8月1日から献血者1人分の血液ごとにNATを行う「個別NAT」を全国8か所の検査施設で実施しています。
    NAT施設では24時間、365日体制で受け入れて血清学的検査に合格した血液についてNATを実施しています。
  3. 製剤
    搬入されてきた検体はまず各成分の比重差を利用して遠心分離されます。
    分離装置で、赤血球・血漿・血小板に分離されます(※成分献血の時は献血時に血漿と血小板を分けて採取することがほとんどで分離は行いません)。
    検査結果と照合し、合格した血液のみ輸血用血液製剤となります。
    放射線照射輸血用血液製剤は、輸血後移植編対宿主病(GVHD)という受血者の体内で輸血中の残像リンパ球が増殖し体組織を傷害することを予防するために、放射線が当てられます。
  4. 保管
    血液製剤は、冷蔵庫や冷凍庫等でそれぞれの製剤に最も適した温度で保管されています。
  5. 供給
    医療機関からの発注が入り次第、すぐに供給しています。
    医療現場では24時間365日、迅速な輸血用血液製剤の供給が求められているので、全国7ブロックの各ブロック血液センターによって血液の過不足の調整を図り、緻密な供給網が作られています。
輸血までの流れ

輸血用の献血血液は検査で安全性を確認されたうえで、血液製剤に加工した後に適所に保管され、医療機関からの発注が入り次第供給されています。

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