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タンパク質合成 発展

前のページではタンパク質の合成の仕組みについての説明を簡単にしましたが、ここでは少し踏み込んでみましょう。



DNAは、タンパク質合成に使う「エクソン」という部分といまだに役割がわかっていない「イントロン」と呼ばれている箇所に分かれています。 そしてエクソンにはタンパク質のレシピ、つまり「どんなアミノ酸を使うのか」という情報が入っています。これを転写したmRNAはタンパク質合成のために リボソームまでに移動します。tRNAはアミノ酸を運ぶ役割があります。加えて、アミノ酸を届けるmRNAを認識するという役割も持っています。下の図を見てください。



tRNAは折りたたまれた構造をしていて、塩基対が構成されていない箇所が2箇所あります。上にあるのが「コドン」、そして下にあるのが「アンチコドン」といいます。 コドンはアミノ酸とくっつき、アンチコドンはmRNAと相補的な塩基を持っているので塩基対を形成します。tRNAはこのようにしてmRNAが要求しているアミノ酸を届けます。



最後にrRNAですが、rRNAは前ページの通りタンパク質合成が主な役割です。rRNAはtRNAとmRNAが正しい組み合わせなのか判断するという役割も持っています。

このページの参考文献 書籍

  • ブルーバックス カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(下)
    (ラインハート・レンネバーグ、講談社・2014年 5月21日)
  • トコトンやさしい ゲノム編集の本
    (宮岡佑一郎、B&Tブックス 日刊工業新聞社・2019年 3月19日)
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