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現代のバイオ

このサイトのテーマである医療分野だけでなく、バイオテクノロジーは多くの分野で貢献しています。

生分解性プラスチック

世界が抱える環境問題の一つにプラスチック問題があります。プラスチックは日常にあふれていてとても身近なものですが、 これを製造するために石油などのたくさんの化石資源を消費し、たくさんの二酸化炭素を排出しています。 また大量のプラス チックが海に流れ、海洋生物に影響を与えてしまっています。こうした事態を解決するため、化石資源ではなく天然由来の素材 を使ったプラスチックが開発されています。これを「生分解性プラスチック」といいます。 プラスチック以外でも取り組みが行われ ています。食器や文具といった生活用品から骨片などの医療分野にいたるまで幅広い分野で応用されています。

環境浄化

バイオテクノロジーの技術は地球にやさしい製品を作るだけではなく、環境浄化にも貢献しています。その方法の一つに微生物を使った ものがあります。微生物の中には化学物質を分解する働きを持っているものがいます。この能力を利用し、石油の浄化や、汚染された土壌 の浄化などが行われています。

バイオマスエネルギー

石油や石炭といった化石燃料が枯渇傾向にある今、バイオマスエネルギーというのも注目を浴びています。 その中にバイオジェット燃料とバイオエタノールというものがあります。バイオジェット燃料というのは藻類などがもつ 生物体エネルギーを使った燃料で、2011年から欧米を中心に使用されています。 バイオエタノールとはトウモロコシや サトウキビといった比較的安価な作物を発酵、ろ過して作られたアルコールのことで自動車の燃料などに活用されています。 エネルギー分野ではバイオ技術による化石燃料代替品生産をすすめ、米国では2030年までに輸送燃料の30%の代替を 目指しています。

  • 現代ではより広い範囲でバイオテクノロジーが活躍している!
  • バイオテクノロジーは環境問題の解決にも役立っている。
  • バイオテクノロジーはエネルギー問題も解決できる可能性がある!

参考文献 書籍

  • ブルーバックス カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(下)
    (ラインハート・レンネバーグ、講談社・2014年 5月21日)
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