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抗体の種類 発展

ここでは種類ごとの働きについて掘り下げます。

IgGのはたらき

lgGは血液中に多く存在します。血液中に流れる細菌や毒素と結合して機能を失わせます。 血液にとどまることができる時間が長いのも特徴です。

IgMのはたらき

IgMは私たちが感染して最初につくられる抗体です。感染の初期に働き、IgGがつくりだされる前まで戦います。 5つの分子が結合しているため、より素早く効果的に異物と結合できます。

IgAのはたらき

IgAは腸管や気管といった粘膜に多く存在し、目や鼻などからの感染を防ぎます。 血液中では一つのY字結合ですが、粘膜などではY字結合が2つ結びついた形になっています。

IgDのはたらき

IgDは数が少なく、まだその機能は解明されていません。

IgEのはたらき

IgEは粘膜や結合組織などに存在する肥満細胞と結合してアレルギー反応を起こします 私たちがよく聞く喘息や花粉症もこの抗体が原因です。

抗体は5種類あり、それぞれ別の性質をもっていてなかにはまだ機能が解明されていないものもあり、まだ研究の余地がたくさんあります。

参考文献 書籍

  • ブルーバックス カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(下)
    (ラインハート・レンネバーグ、講談社・2014年 5月21日)
  • はじめての免疫図鑑
    (岡田晴恵 日本図書センター・2020年 10月25日)
  • マンガでわかるゲノム医学
    (水島-菅野純子 著 羊土社・2018年 8月5日)
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