バイオ医薬品のはたらき
バイオ医薬品はどのようにして体に作用しているのでしょうか? バイオ医薬品には体の中でつくられるタンパク質を補給するものや、 病気を引き起こす異物の動きを抑える物があります。では、まずは「たんぱく質を補う」 バイオ医薬品を見ていきましょう。
足りないたんぱく質を補う
ヒトの体内では健康を保つために様々なタンパク質が働いています。このタンパク質は特に生理活性タンパク質を呼ばれ、 これらの不足は糖尿病や貧血などの病気につながります。そこでタンパク質を補給するために、遺伝子組み換えなどのバイオ技術を用いて 人工的にタンパク質をつくりそれを薬にしたのがバイオ医薬品の始まりです。この療法を「補充療法」といいます。 これまでのところタンパク質を補う働きをもつ低分子医薬品はあまり発表されておらず、バイオ医薬品が重要視されています。