抗体医薬品
注目の的!モノクローナル抗体
現在の抗体医薬品でよく使われるのはモノクローナル抗体という抗体です。モノクローナル抗体はその名の通り一つのB細胞からつくられた(モノ) 遺伝子が全く混じっていない(クローナル)抗体のことで、1種類の抗原としか結合しません。 特定の抗原にしか作用しないこの働きを利用すれば副作用が少なく、 高い治療効率をもった医薬品を開発することができます。
現在の抗体医薬品でよく使われるのはモノクローナル抗体という抗体です。モノクローナル抗体はその名の通り一つのB細胞からつくられた(モノ) 遺伝子が全く混じっていない(クローナル)抗体のことで、1種類の抗原としか結合しません。 特定の抗原にしか作用しないこの働きを利用すれば副作用が少なく、 高い治療効率をもった医薬品を開発することができます。
モノクローナル抗体はどのようにしてできるのでしょうか?簡単に説明しますと、次のような工程でモノクローナル抗体はつくられます。
医療分野のモノクローナル抗体はマウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、完全ヒト抗体の四種類に分けることができます。 この四種類の違いは使われているヒト抗体の割合にあります。マウスの抗体を使った従来の医薬品だと製造が簡単な反面、私たちの免疫が異物と認識しアレルギー反応を起こす恐れがあります。 そこで可変領域だけマウスの抗体を残すキメラ抗体や、ヒト化抗体が開発され、より安全性が高まりました。 最近ではマウスの抗体を使わない完全ヒト抗体の研究も進められています。
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