第三の多能性幹細胞「Muse細胞」
みなさんは「Muse細胞」というものを知っていますか?Muse細胞はES細胞とは違い、体内にある骨髄由来の間葉系幹細胞からできた細胞です。 この細胞は出澤真理教授によって発見されました。実はMuse細胞は失敗から偶然発見されたもので、出澤教授が間葉系細胞から分化させた骨格筋細胞を、 培養液と誤って消化酵素に入れてしまったまま放置していたのに関わらず、その中で生き残っていた幹細胞を濃縮してつくられたものなのです。
Muse細胞の特徴は、体内由来なのでがん化する可能性が極めて低く、ストレスにも強い細胞だということです。 このMuse細胞はES細胞と比べて倫理的に問題がないのも利点の一つです。