海水淡水化技術:逆浸透法
逆浸透法とは
逆浸透法とは、一番左の画像のように逆浸透膜の両側に淡水と海水を用意し、海水に高い圧力をかけることで海水に溶けているものと水を分離させ淡水を取り出す、という仕組みです。
また、浸透膜の両側に淡水と海水を入れ放置しておくと淡水が海水と塩の濃度を同じにしようと海水側に水が移動することを浸透圧といいます。逆浸透法では、逆に海水側から圧力をかけて淡水化を行うので、逆浸透法という名前になっています。
逆浸透法のメリット・デメリット
- 逆浸透法のメリット
- 逆浸透膜を利用し淡水化を行うため、洗浄性が高い
- 季節や気候を問わず安定して淡水を得ることができる
- 機械設備がコンパクトであるため、建設費用、施設面積が少なくてすむ
- 逆浸透法のデメリット
- 逆浸透膜を利用するため、ミネラル成分まで除去してしまう
- 他の海水淡水化技術に比べ、淡水化の速度が遅い
参考文献
海水を淡水にするには? 「逆浸透」の原理を解説 | MOLp®-そざいの魅力ラボ-
参照:2023.10.15