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磁気式モーションキャプチャーは、磁界を作る装置と、磁界の変化を感じ取るセンサーを用いる方式です。磁界発生装置が2種類の磁界を作り、一つは体の位置を測るため、もう一つは体の姿勢を測るために用いられます。センサーはここで作られた磁界の
変化を見ることで、体の動きを正確に測ることができます。簡単に言うと、磁界発生装置は磁界を作り、センサーがその変化を利用して体の位置と動きを測定するというシステムです。
磁気式モーションキャプチャーの手順
システムを使える状態にするための準備や配置
磁界を発生させる磁界発生装置を配置し、センサーを取り付けるためのスペースを確保します。
センサーの取り付け
モーションキャプチャーを行う人物や物体にセンサーを取り付けます。センサーは通常、体の各部位や特定のポイントに取り付けていきます。
磁界とセンサーの調整
磁界発生装置を使用してシステム全体の磁界を調整し、その後、各センサーの位置や感度を調整して、正確なデータ収集ができるようにシステム全体のキャリブレーション
機器の測定結果が正確であることを
確認し、必要に応じて調整することを行います。
データの収集・処理・解析
モーションキャプチャーを行う人物や物体に動作を実施させることで、センサーがリアルタイムで磁界の変化を測定します。記録されたデータはコンピュータソフトウェアで解析され、体の動きや位置の詳細な情報が抽出されます。その後、解析結果を確認し、必要に応じてデータの補正や修正を行います。
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磁気式モーションキャプチャーには多くの長所と短所があります。それぞれを詳しく説明します。
長所
精度が高い、リアルタイム性
磁界を使うことで、非常に精密に体の動きや位置を測定できるので、詳細な動作データが得られます。さらにモーションキャプチャーのデータがリアルタイムで取得できるため、即座に動きの確認や修正が可能です。
環境の影響が少ない
照明や外部環境の影響を受けにくく、安定したデータ収集が可能です。
センサーの自由度や干渉の少なさ
センサーは体の各部分に自由に取り付けられ、装置やカメラの位置に依存しないため、広い範囲での動きも捉えやすいです。また、 磁気式は他の電波や信号による干渉が少なく、安定してデータを取得できます。
短所
空間制限
磁界を作り出す装置の周囲でしかデータを正確に測定できないので、測定範囲が制限されることがあります。
センサーの干渉
磁界発生装置が強力な磁界を作り出すため、周囲の電子機器や金属物質との干渉が発生する可能性があります。
磁界のブロック
強い金属物や磁気を遮蔽する物体が周囲にあると、測定精度が低下する可能性があり、動きの計測が難しくなることがあります。
コスト面
高精度な磁気式モーションキャプチャーシステムは、比較的高価になります。
参照日:2024.8.15
「モーションキャプチャーとは?基本の仕組みと個人でも使えるアプリを徹底解説!」
参照日:2024.8.15
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