多頭飼育崩壊
多頭飼育崩壊ってどんな状態?
多頭飼育崩壊とは、ペットが増えすぎて適切に飼育できる頭数を超え、飼い主が世話をしきれなくなってしまう状態のことです。
多頭飼育崩壊が起きた家庭や施設は、
多頭飼育崩壊が起こる原因
多頭飼育崩壊は飼い主や販売業者が避妊・去勢手術をしないことが原因で起こります。
ただ、その背景には飼い主が病気になってしまったり、経済的余裕がなくなってしまったり、近所トラブルなどで精神的な問題を抱えてペットに手が回らなくなってしまったりするなど様々な問題があります。
たとえ一匹しか飼っていなかったとしても、妊娠する可能性があることを知っていますか?
例えば猫の場合は散歩に行っている間に、犬の場合はドッグランで少し目を離したすきに、など状況は様々です。そのため、子供を望んでいない場合は避妊・去勢手術をすること、手術をしていない場合には繁殖しすぎるのを防ぐために目を離さないなど様々な対応や配慮が求められます。
避妊手術代は?
猫:雄は15,000〜25,000円、雌は20,000〜35,000円犬:雄は20,000〜30,000円、雌は30,000〜50,000円
数が多くなればなるほど飼い主の負担はより大きくなってしまいます。
去勢・避妊手術について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
手術をしないとどれくらい増える?
猫:一回の出産で3~5匹、年に2回ほど
犬:一回の出産で6~10匹、年に2回ほど
あっという間に飼いきれないほどに増えてしまいます。
多頭飼育崩壊が起こった場合、そのペット達はどうなる?
保護団体に保護された後、新しい飼い主のもとへ行きますが、飼い主が見つからなければ殺処分されてしまいます。
近隣住民への影響
多頭飼育崩壊が起こると近隣の住民に迷惑をかけることになります。実際、多頭飼育崩壊によって発生した異臭や、動物たちの鳴き声などによる騒音の苦情は数多く寄せられていて、2018年のデータでは2000件を超えています。
まとめ
多頭飼育崩壊とは、ペットを飼い過ぎて飼い主が世話をしきれなくなってしまう状態のことです。たとえ多頭飼育崩壊の状態から保護されたとしても、飼い主が見つからなければ殺処分されてしまいます。
また、多頭飼育崩壊の状態に陥ると、騒音や臭いで周りにも迷惑がかかってしまいます。