殺処分
犬猫の殺処分数 1,200,000⇒33,000 〔匹〕
引き取られた犬猫の殺処分率 97.7⇒38.1 〔%〕
どうして殺処分されてしまうのか
考えられる理由として、
1、飼い主が無責任にペットを捨ててしまう
2、保健所が引き取るペットの数が多い
3、譲渡数が少ない
が挙げられます。
1、飼い主が無責任にペットを捨ててしまう
飼い主がペット捨てるのには様々な理由がありますが、どんな理由であれ捨てられてしまえば新しい飼い主が決まらない限り殺処分されてしまいます。
飼い主がペットを捨てる理由
・飼い始めた時は子犬子猫だったが、成長して大きくなり理想と異なってしまった
・マンションなどに引っ越してペットを飼えなくなった
・飽きてしまった
・ペットが病気になってしまい、通院などにお金がかかる
・飼い主の高齢化、病気
・最後をみとるのが辛い
2、保健所が引き取るペットの数が多い
飼い主に捨てられてしまったり、ペットショップで売れ残ったりした動物たちは結果的に保健所が受け取ることになります。
保健所が引き取る動物の数が多ければ多いほど、世話をしきれなくなって殺される動物の数は増えてしまいます。
保健所とは、住民の健康を支える施設のことです。感染症対策なども行いますが、野犬の捕獲や、迷子犬、負傷動物の保護なども業務に含まれています。
捕獲・保護された動物は一定期間保健所に収容されたのち、引き取り手がなければ処分されてしまいます。
3、譲渡数が少ない
保健所にいる動物たちも、飼い主が見つかれば殺されることはありません。
最近は譲渡会なども増え、譲渡数・譲渡率が上昇しているのは良い傾向だと言えます。しかし、それでもまだたくさんの動物たちが殺処分されているのも事実です。特にお年寄りや病気、何らかの理由で人間を怖がっている動物は飼い取り手が見つかりにくく、殺処分されるケースが多いです。
ペットを飼いたいと思っている人のうち、少しでも多くの人が保護犬を選ぶ・里親になるといった選択をすることが殺処分を減らすことにつながります。
どのように殺処分される?
ガス殺が主な殺処分方法です。
殺処分場に追い込まれた動物たちは炭酸ガスによって窒息死させられ、その後は焼却され、廃棄されます。殺処分場には殺されることを悟った動物たちの鳴き声が響き、安楽死とはほど遠い現状がうかがえます。
呼吸量の少ない子犬や子猫は死に至る前に焼却されてしまうケースもあります。
殺処分に関する法律
動物を殺さなければいけない場合は、できるだけその動物に苦痛を与えない方法で殺さなければいけないとされており、それに関する法律も存在します。
まとめ
殺処分がなくならない理由として、
1、飼い主が無責任にペットを捨ててしまう
2、保健所が引き取るペットの数が多い
3、譲渡数が少ない
といった理由が考えられます。どんな事情があったとしても、飼い主がいなくなった犬猫は殺処分されるしかなく、その方法も安楽死とはほど遠いものです。