ドイツ
ドイツの現状
ペット先進国のドイツでは殺処分数がゼロとなっています。 なぜドイツでは殺処分ゼロが実現しているのか見ていきましょう。
ドイツでは世界でも特に動物愛護の法整備が進んでいます。 また、日本の動物愛護施設のように行政管轄の施設はなく、民間の保護団体が主導で保護を行っています。 政府はこういった団体に保護した動物を受け渡す際に譲渡料、保管料を支払っているので税金が間接的に民間の施設へと還元されるシステムとなっています。日本でも殺処分0を目指すうえで、民間の施設に頼っているのが現実なのでこれは見習うべき点ですね。そして保護施設には動物病院が併設され、獣医師によって運営される施設もあります。自国のみならず、ヨーロッパや世界に対しても動物保護の取組を広げようと活動しています。
ティアハイム
ティアハイムとは?
ティアハイムとはドイツの動物保護施設のことを指します。 その大半は民間団体により運営されていて、行政が支援している場合が多いです。 ティアハイムに預けられる動物は迷子で保護された動物、飼い主が直接持ち込んだ動物、押収された動物となっています。 全国に約1400箇所あり規模には差があります。ティアハイムでは施設の動物を譲渡することを目的としていますが、譲渡されず生涯ティアハイムで過ごす動物もいます。
ベルリン ティアハイム
ベルリン・ティアハイムは欧州最大の動物保護施設で、動物保護専門の獣医学シェルターメディスンに則った施設運営が行われています。犬猫のほか爬虫類から猿まで1400頭が収容されています。動物病院も併設されており、スタッフ数は獣医師、看護師合わせて10人程度。年間で1万頭以上の動物を引き取っているが、譲渡率は9割以上となっています。 企業や市民からの寄付金、国からの動物管理料で運営されています。
犬税
ドイツには犬を飼っている人に対して課せられる犬税というものがあります。 州ごとに納税が義務化されていて犬の頭数に応じて払うようになっています。 犬税の金額は州によって異なりますが、ベルリンでは1頭目で120ユーロ(約1,500円)、2頭目からは180ユーロ(約2,300円)となっています。犬税は主に路上に放置された糞の清掃費用に充てられています。
まとめ
ドイツは殺処分数が0であり、動物に優しい国だと言われています。それを維持するために、動物の譲渡を目的としたティアハイムという保護施設や犬を飼っている人に対して犬税があります。