Let's
~お茶を知る・飲む・考える~

備品価格の高騰

~備品価格の現状~

お茶に使われる備品の価格は少しずつあがっています。上の図は石油価格の推移を現しています。石油は重機などに使われているそうです。 石油価格は備品価格の一例で他にも、肥料の価格などがあります。備品価格は円安やウクライナ情勢、中国の肥料輸出規制等によって沢山の会社が厳しい状況になっています。
お茶農家さんたちも例外ではありません。各備品価格の高騰によって肥料や重油を多く使うお茶農家さんにとって生産者収入に大きな打撃を受けています。

収入の低下とその対策

~対策の現状~

この現状を少しでも軽くする為に対策をしています。 この地方では国や行政による補助金(茶セーフティネット構築事業※1・肥料高騰対策事業※2など)を活用したり、JAで肥料価格や重油提供価格をできるかぎり安くして生産者の負担を軽くしたりしています。 生産者側では、比較的安価な堆肥を代用したり、施肥設計を見直したりしています。
しかし、取材では「生産者側での対策は限界がある。」とおっしゃっていました。そこで現在、国に支援を求めているそうです。
また、この周辺地域では三重茶業組合を通じて「伊勢茶」ブランドの宣伝等を行い、少しでも消費者へ周知や発信に努めているそうです。

※北海道や九州では栽培条件や補助金の多さが違うためほかの地方とは少し異なる。
※1茶セーフティネット構築事業は燃油価格の高騰に備え補助金が出る制度。 ※2海外原料に依存している化学肥料を減らしたり堆肥(たいひ)などの国内資源活用の取組を行う農業者に対し、肥料金額上昇分の一部を支援することを通じて、化学肥料使用量の削減を進める制度。

参考文献

石油価格の図 経済産業省 資源エネルギー庁 第2節 一次エネルギーの動向
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2015html/2-2-2.html
より一部加工して使用。