Let's
~お茶を知る・飲む・考える~

お茶農家の後継者不足

お茶農家の減少


静岡 鹿児島 三重 京都 福岡 宮崎 熊本 全国
H12 24,019 4,309 4,598 1,330 2,217 820 1,277 53,687
H17 17,731 3,072 2,294 1,035 1,629 642 973 37,617
H22 13,933 2,216 1,455 825 1,385 513 695 28,116
H27 9,617 1,744 967 653 980 399 529 20,114

まず全国のお茶農家の人数は、平成12年で約54000人、平成27年で20000人と、平成12年から平成27年で約34000人減っています。
全国のお茶農家が減ってる原因は、市場などで売っているお茶の単価が非常に低く、お茶を生産するコストと見合わないため、お茶農家が儲けにくく、お茶農家を始める人が減っていき、お茶農家の高齢化もともない、お茶農家が減少していくと考えられます。
また、新規でお茶農家を始める場合は中途半端な規模から始めたりすることが多いので補助金などを活用して利益が少なかったりするので、お茶農家を続けようという人が少なくなるそうです。また、小さい農家さんがだんだんいなくなり、大きい農家さんだけが残っていくという状況になりつつあるそうです。

後継者不足の理由





お茶農家の深刻な後継者不足として考えられるのは、最近は機械の開発が進み、他の仕事が増えお茶農家が注目されなくなったことで若い人がお茶農家の仕事に興味を持たなくなったことや、お茶農家の仕事は肉体労働が多く、体に強い負担がかかることが考えられます。
また、お茶農家さんの減少の理由でもあるお茶農家を新規で始めるのはなかなか難しいというので、新規でお茶農家を始めようという人が少なくなっているそうです。
さらに、お茶農家の年齢層は15~39歳が3.6%、40~59歳が10.7%、60~69歳が29%、70~79歳が39.1%、80歳以上が17.6%と、かなりアンバランスな状況で、平均年齢も年々上がっていくばかりだそうです。

後継者不足の解決方法

後継者不足の解決方法としては、それぞれの地域の人たちがグループを作って農業をするをする集落農営が行われたり、さらには会社のように組織化をして農業をしていく法人化が行われたりしています。
また、子供に人気なキャラクターとコラボしたりして、若い人が興味を持てるような活動をしたりすることが後継者不足の解決方法として考えられます。
また、人間がする作業を機械やAIに助けてもらう、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることが考えられていたり、高齢者の方でもなるべく容易に栽培管理できるように施肥回数や農薬散布回数を減らせるような栽培計画を提案することがされているそうです。

参考文献

円グラフ 三重県|みえDATABOX 2010年世界農林業センサス結果から
にある資料をもとに作成。
リンク:https://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/60396002535.htm