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AIを使った犯罪防止

 

ここでは、AIを使った犯罪防止についてまとめていきたいと思います。

  1. 手荷物チェック
  2. 行動予測
  3. AIによる裁判

まず、AIをつかった犯罪防止ということですが、何がうかびますか?
監視カメラ?または実際に戦闘においてのロボット警察?このページではそのようなことについてもっと詳しく深掘りしてわかりやすく話していこうと思います。
一概に監視カメラ、戦闘用ロボットなどといってもその能力は多種多様です。
例えば、監視カメラには、紫外線を入れて空港で手荷物チェックに使われるものもあれば、町中で人々の行動予測を をつかい調べ、犯罪を犯しそうな人をあらかじめ予測しておくものなどかなりの数があります。
なので今回はあらかじめ少し範囲を狭めて説明します。



○手荷物チェック

従来、 の一つである手荷物検査においては、検査装置を通過する手荷物にX線を照射させ調べた画像をもとに保安検査員が「目視」で危険物を検知しています。
それらの仕事は絶対に危険物の見逃しが許されないため、保安検査員にかかるストレスが極めて高くその軽減が課題となっています。
また労働人口が減少する中、人財育成は容易ではなく経験の浅い検査員は検知に時間を要するという課題もあります。
そのため、AIを使って自動的に危険物を二重にする技術を取り入れることで検査員が目視で確認できなくともその後にAIが確認するという二重構造になり検査員のストレス軽減、または労働の減少を期待できます。
図1:実証に用いるX線検査判定支援システムの概要(出典:日本航空、南紀白浜エアポート、セノン、日立製作所)





○行動予測

近年人口減少のため人手不足になっておりこのため監視カメラにAIを搭載するという動きはまさに最適な技術となっております。
従来とのカメラの違いは、「予知・予測が行える」という点になります。従来のカメラでは犯罪そのものを止めることはできません。
これはAIが従来のカメラの知識をデータ化し、蓄積することで予測の精度も高まりそのような点でもAIに適しているのです。
大きなメリットとして、その場での異常感知という点があげられます。今まででは監視カメラをチェックする人が必要でしたがそれが必要なくなります。
これにより人手不足、犯罪の防止の2つにおいて大きな成果が挙げられると考えられています。
具体的に言うと、画像認識による犯人の特定。または、高精細な監視による事件の予測です。
例えば監視カメラに写った人の体温、心拍数などを図りそれによってその人が今何をしようとしているのか。
などの事件を未然に防ぐ能力がAIカメラにはあります。
しかし、このような便利なAI監視カメラですがもちろんそれに伴う莫大なお金がかかります。

下の表を見てください

比べる点AIカメラ従来のカメラ
顔認識自動監視官が必要
行動予測自動経験が必要
カメラにかかる費用66000円+月5500円13000円
持続力24時間録画
責任者へのアラート自動送信電話等
監視官不要必要
データ転送量多い少ない
混雑量の認識

AIカメラでは年間使うのに約13万2000円かかるのに対し、従来のカメラでは1万3000円で済むという約10倍の価格があります。
一般の人が手に入れて日常的に使うにはかなり負担となると思います。
次に、AIカメラを使っている人の推移を見ていきたいと思います。

著作者:ITR/出典:「ITR Market View:AI市場2021」
著作者:総務省/出典:総務省ホームページ

これを見れば分かる通り、ITRの調べでは、年々AI監視カメラを使う人は増えるだろうと予想されていることがわかります。
しかし、 などに比べると画像認識の伸びは少ないことがわかります。
それにはやはり価格が影響していると考えられます。
AIによる画像認識はとても便利ですが、価格を下げなければこれ以上上の図の予想のようにあまり使う人が増えないでしょう。





○AIによる裁判

次にAIによる裁判についてまとめていきたいと思います。
先日、最近話題の「chatGPT」を裁判官にした模擬裁判が東京大学で開かれました。
内容は、元交際相手から嫌がらせを受けた女性が、現在の交際相手に相談したところ、交際相手が元の交際相手を殺害し、女性も殺害に共謀したとして殺人の罪に問われるというものです。
検察官や弁護人、被告人は人間が務め、裁判官役を「ChatGPT」が担いました。
結果は無罪でした。
実際に裁判を聞いていた人に有罪か無罪かを聞いたアンケートでは回答した864人のうち「無罪」が559人。
「有罪」が305人でした。
また、法律の専門家は、「判決に至るまでの内容や判決理由の述べ方まで、かなり精度が高いと思いました。」と語っていました。
しかし、実際にAIが裁判官になるのかという問いには、「補助的な役割になると思う。」などともいっていました。
また、同情の余地がある。など裁判にはケース・バイ・ケースのところがあり機会には少しむずかしいとところなどもあります。
これから先、私はAIが裁判官ではなく、裁判官の補佐という形になると思います。


以上で犯罪防止のページを終わりにします。




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