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捕獲


獣害対策における捕獲について、主な方法とポイントを詳しく説明します。

捕獲の目的と重要性

捕獲は、イノシシなどの有害鳥獣の個体数を抑制し、将来的な被害拡大を防止する効果があります。
ただし、捕獲だけでは被害をなくすことは難しく他の対策と組み合わせて総合的に実施することが重要です。

捕獲の主な方法

銃による捕獲

巻き狩り猟
「勢子」「射手」に分かれて実施
勢子がイノシシを追い出し射手捕獲
グループでの作業のため、意思疎通と信頼関係が重要



忍び猟
単独身を隠しながらイノシシに接近して射止める
獣道での待ち伏せも含む

わなによる捕獲


箱わな 箱状のわなにエサを仕掛けて捕獲
1〜2匹程度の捕獲が一般的
移動が容易だが、頻繁な移動は誘引効果を低下させる

囲いわな
フェンスで囲われた敷地にエサを仕掛け、複数のイノシシを捕獲
群れごとの捕獲に適しているが、設置後の移動は困難

くくりわな
イノシシの足首を挟み込んで捕獲する小型のわな
エサは不要で、イノシシの通り道に設置
1つのわなで1匹のみ捕獲可能だが、複数設置が容易

捕獲の実施にあたっての注意点

法的手続き
狩猟免許の取得市町村への捕獲許可申請が必要

安全性の確保
特に銃器使用時は、追われたイノシシによる事故に注意

わなの設置場所の選定
イノシシの足跡ぬた場通り道などを確認
藪や雑木林から耕作地への進入路を特に注意

わなの工夫
箱わなの場合、底面の金網を土で覆うなど、イノシシの警戒心を和らげる工夫が必要

餌付けの注意
箱わな囲いわなでの餌付けは、イノシシを誘引する危険性があるため、くくりわなとの併用が理想的

捕獲後の処理
囲いわなは、くくりわなに比べて捕獲後の処理が安全

長期的な視点


イノシシは高い増加率を持つため、捕獲だけでなく、環境管理など他の対策と組み合わせることが重要
捕獲は獣害対策の重要な一部ですが、それだけでは十分ではありません。
耕作放棄地の整備防護柵の設置など、総合的な対策地域ぐるみで実施することが効果的な獣害対策につながります。



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