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環境管理
農地周辺の環境整備
緩衝帯の整備農地と森林の境界に5〜10メートル幅の緩衝帯を設けます。
この区域では定期的な下草刈りを行い、見通しを良くします。(緩衝帯の幅は東京の対策の具体例です。地域に応じて変えるといいでしょう。)
低木や草本類を除去し、野生動物の隠れ場所をなくします。
耕作放棄地の管理
放置された農地を定期的に草刈りします。
可能な限り作付けを行い、野生動物の餌場化を防ぎます。
誘引要因の排除
収穫残さの適切な処理
収穫後の残渣は速やかに撤去または埋設します。
堆肥にする場合は、野生動物が接近できない場所で行います。
未収穫・未利用果樹の管理
放置された果樹は伐採または定期的な収穫を行います。
落果は速やかに回収し、適切に処分します。
生ごみの適切な処理
生ごみは野生動物が接近できない場所で保管します。
堆肥にする場合は、蓋付きの容器を使用します。
集落ぐるみの取り組み
・地域住民の協働
農林業従事者と地域住民が協力して、定期的な環境整備作業を行います。
獣害対策の知識や技術を共有するワークショップを開催します。
・追い払い活動
ニホンザルなどの群れで行動する獣種に対しては、ラジオテレメトリ法(生物に小型の発信器などを取り付けて、場所を特定する)やGPS発信機を活用して行動を把握し、地域ぐるみで追い払いを行います。
モニタリング体制の構築
地域全体で野生動物の出没情報を共有するシステムを構築します。
定期的な生息調査を実施し、対策の効果を評価します。
これらの環境管理は、単発的ではなく継続的に実施することが重要です。
また、地域の特性や対象となる野生動物の種類に応じて、最適な方法を選択し組み合わせることが効果的です。
長期的な計画を立てることで、持続的な獣害対策になります。