このページでは、民主主義や地方自治の定義について学習します。
まず、日本の政治体制である民主主義の定義から見てみましょう。「人民が主権を持ち自らの手で自らのために政治を行う立場。人民が自らの自由と平等を保障する生き方。」これが民主主義の定義です。民主主義での政治体制は民主政治と言い、この考え方は17世紀から18世紀の間、ヨーロッパで市民革命がおこり、絶対主義から民主主義へ政治の仕組みが変わった時代に生まれました。日本での民主政治は明治時代の1874年、自由民権運動をきっかけに本格化していきました。
このように日本では、戦前に民主政治の考え方が広がりました。このころの地方自治というと特に憲法で規定されてなく、まだ法律の規定のみでした。地方自治といっても中央政府の統治が上手くいくように設置していただけのため、住民に密着した地方自治ではありませんでした。このように、民主政治自体は戦前から成長を始めてきましたが、地方規模で見ると、まだまだ民主政治が浸透していませんでした。 |
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市民革命…17世紀~18世の間にヨーロッパ各地で起きた、近代的市民社会を目指す革命のこと
自由民権運動…稲垣退助らが起こした、「国民が選んだ代表による国会を開いて、国民の意思によって政治を行わなければならない」という考えを広める運動 |
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