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 ここでは、法律と条例の違いについて学習します。

 簡単にまとめると、法律とは国が作った国全体のルールのことで、条例は地方自治体が作ったその地方にだけ定められているルールのことです。

 では、法律について詳しく学んでいきましょう。法律とは国会により定められる法です。日本に限らず、連邦など多数の国家の議決を経て定められます。法律は理想の社会を作るためにあります。法律を憲法、命令などの他の形式と区別をするとき、法律を形式的意味の法律といいます。

 次は条例です。条例は、初めに「こういう街をつくりたい!」という意見から条例案を作り議会に提出して条例が策定されます。自治体や議員が案を提出する流れ以外にも、住民が有権者の50分の1の署名をもって条例の制定を請求できる制度もあります。議会で出席議員の過半数の賛成で決定されます。

 条例はその地区の住民に義務を与え、権利を制限することのできる地方自治法です。しかし、住民の権利や義務などに関わらない、いろんな形の条例も数多くあります。 条例をいろいろな種類に分類すると、

・自治体の内部の一つ一つの事柄に関する条例
・住民の権利や義務にかかわる事柄に関する条例
・自治体の在り方を大きな視野から定める条例
社会福祉などの行政に関する基本条例
介護保険などの個別の行政に関する条例
・法令(公的な取り決め)の定めをもとにする条例
・法令の定めをもとにしない条例
・法令との関係により上乗せ横出しの内容を定めている条例

など、数多くの種類があります。 条例は法律の範囲内で策定することができ、法律を違反するような条例は策定することはできません 。









連邦…強い権限をもつ複数の国家が合わさり、一国家として成立した国体のこと























社会福祉…支援や介助を必要とする人に対し、生活の質を向上させるサービスを社会的に提供すること


介護保険…介護を理由に支給される保険






上乗せ条例…国の法律で規制されているものと同じ内容について、法律よりも厳しい基準を上乗せした条例のこと

横出し条例…法律が規制していない範囲を、新たに規制する条例のこと

 
   
 
 
             
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