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私たちが、「ふくしまから考える未来」というテーマで課題解決を考えるにあたり、伝えたかったことは
ということです。「自分には関係ないから」ではなく、「自分の身に起こったらどうしよう」 という視点でより多くの人に減災や防災について考えてもらう一助になったとしたら、幸いです。
ここでは私たちが考える防災に向けた対策と、実際に福島の現場を見た私たちが皆さんに知ってほしいと思ったことをまとめます。
1.復興のために働きかけよう!
東日本大震災から7年半が経ちました。
被災地の現状を知っている人がどれくらいいるでしょうか?
東日本大震災後も、熊本地震があったり、関西で豪雨が発生したりして、ふるさとに戻れていない人がいます。「自分の地域は被害を受けていないから…。」 などと考えてはいませんか?
時間は過ぎるばかりで、震災の記憶は風化しつつあります。ついつい無関心になってしまうこともあるでしょう。しかし、これらを他人事として考えることはできません。
特に原発事故が原因で避難生活を送っている方々は、私たちが普段使っている電力をまかなうための原子力発電によって ふるさとを奪われているのです。そう考えると被災地に関して無関心ではいられないと思います。
まずは私たちと一緒に、被災地の現状について知るところから始めましょう。
福島に関して様々なイメージを持つ人がいると思いますが、中には、「放射線が飛び交っている」、 「皆ひどく落ち込んでいる」、そんなイメージを持つ人がいると思います。また、福島に行った時にも「まだ風評被害が無くならない」というお話がありました。
しかし、実際には帰還困難区域以外は、放射線量は東京とあまり変わりません。福島の産物は、生産段階において農林水産省のモニタリング検査や産地での自主検査などにおいて、安全が確保された農林水産物のみが出荷されています。お米に関しては、全量全袋検査が実施され、2015年以降、その基準を満たさなかったものはありません。それなのに、福島産という文字だけで「危ない」と感じてしまう人がいるようです。それは被災地の現状を知ろうとしていないことの表れでもあると思います。多くの人が被災地を心配しつつも、時間が経つにつれて詳細までは無関心であると思うと胸が痛みます。
そして、より多くの人に復興のために働きかけてほしいと思います。
復興への働きかけは、現地に赴くことだけではありません。
・現状に関心を持つこと
・現状を知ること
・現状を伝えること
も復興の手助けとなります。福島産のものを買うこともそうですし、偏見を無くすことも復興の手助けのひとつです。