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私たちは、昨年のふくしま学宿、および夏までに行った東日本大震災についての調査をもとに、震災当時の状況を、より多くの人に知ってもらおうと思い、「地震・津波シミュレーションボードゲーム」を作成し、9月に行われた学校の文化祭で展示しました。
○目的
・東日本大震災発生時の混乱を体験し、災害への意識を高めること。
・リーフレットを読むことで、入ってくる情報と実際の状況との差異や、地震と津波と原発事故といった、複合災害の難しさを知ること。
○ゲームの概要
福島県内の地形を参考に作った沿海部の立体地形図に、家2か所と小・中学校、高校を設置し、移動可能な場所をポイントで表して線でつなぎ、線でつながれたポイント上のみの移動を可としました。ポイントを1つ動くと、それが1歩としてカウントされます。
東日本大震災で実際に起こったことや、一般市民が得られたと思われる情報を、10分につき1枚のカードで表現し、各カード間で移動できる歩数もカードに明記しました。
自分で順にカードを引いて進められるため、1人プレイも可能であり、また、複数人で意見を出し合いながらのプレイも可能です。
○ゲームの成果
作品展示のためのスペースに展示し、ゲームを進行する係を置かなかったため、ゲームをプレイしてくれた人が少なく、設置していたアンケートにもほとんど回答がありませんでしたが、少ないながらもいくつかの意見を得ることができました。 いただいた意見をもとに、良かった点と改善すべき点を考察しました。
このような意見をもとに、今後、ルールの簡易化と状況の再現度の高さを両立させるような改良版のゲームを作りたいと考えています。