芝浦工業大学大学柏高等学校でアンケート実施

15歳を過ぎると市販の薬がほとんど使用できる年齢であることを踏まえ、OTC医薬品の利用に関してどのような迷いや不安があるのか、またどのような課題やニーズがあるのかを客観的に把握するために実施しました。対象は15歳から17歳の高校1・2年生で、今回の校内アンケートには270名が協力してくれました。

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ドラッグストアで自分で薬を選んで購入したことがありますか?

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アンケートでは、「ドラッグストアで薬を購入したことがあるか」という質問に対し、「ある」「ない」がほぼ半々という結果になりました。薬を使用できる年齢でありながら、半数が購入経験を持たないことから、高校生の中にはまだ自分で薬を選ぶ段階ではない人もいると考えられます。一方で、ドラッグストアで薬を自分で選んで購入している人が約半数いることから、OTC医薬品(一般用医薬品)は高校生にとっても身近な存在となりつつある年齢であるといえます。

あなたは病院で処方箋を貰って薬を飲むのではなく、どんな時にドラッグストアで薬を購入しますか?

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アンケート結果を見ると、「比較的軽症のとき」や「いつも飲んでいる薬だから」という理由で、ドラッグストアで市販薬を購入する傾向が見られます。症状が軽い場合は、病院に行かず、市販薬で対応する人もいることがわかります。

あなたが薬を選ぶ時、パッケージの何を見て選びますか?

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アンケート結果を見ると、薬を選ぶ際に重視されるのは「用法・用量」であることが多く、次いでパッケージに大きく記載されている文字の見やすさを参考にする人もいることがわかりました。

薬を自分の症状にあった物を選ぶときに、どのような物があったら判断しやすいですか?

分類 主な内容 具体例
① 症状・効能のわかりやすい表示 どんな症状に効くかを明確に書く 「鼻炎」「喉の痛み」など症状名/効果の強さや持続時間/症状別早見表/「この症状にはこの薬!」など見出し/ピクトグラム・写真表示/症状レベル指標
② 副作用・安全性の明示 安全に使えるかを判断しやすくする 副作用を大きく表示/他の薬との比較/「危険じゃないマーク」/眠くなりにくい・お腹に優しいなどの記載/年齢・性別対応情報
③ 成分・用法・容量の明記 正しく使うための情報を見やすく 成分・含有量・用法・容量の明示/ピクトグラム化/1回分小分け販売/裏面以外にも用法記載
④ 比較・指標・一覧の提示 選びやすく比較できる工夫 症状別・強さ別比較表/製薬会社統一の指標/「おすすめポップ」/医療用との共通成分表示
⑤ デジタルサポート
(AI・Web連携)
自分に合う薬を探せる仕組み 症状診断サイト/生成AIチャットで薬提案/QRコードから詳細情報/口コミ・実例掲載サイト
⑥ 見やすさ・デザイン面 一目で内容が伝わるデザイン 効能・症状を大きな文字で/太字・配色工夫/商品名と効能を同じ大きさで表示/「〇〇に速攻!」などキャッチコピー
⑦ 使用者の共感・実例 実際の声・使用例で安心感を与える 実際の使用者の意見/親が使っている薬の安心感/医師・薬剤師コメント/体験エピソード紹介

薬を選ぶ際には「用法・用量」を最も重視している人が多いことがわかりましたが、一方で購入前には症状や効能、副作用、安全性などの情報も、より分かりやすく表示されていると助かると感じている人もいるようです。実際には、症状別の早見表やピクトグラム表示、使用者の声などがあると、正しく安心して薬を選びやすくなるという意見も見られました。



まとめ

今回のアンケート結果から、高校生にとってOTC医薬品は身近な存在でありつつあることがわかりました。しかし、薬を安全かつ安心して服用するためには、症状や効能、副作用などの情報がわかりやすく表示され、使用者の声やピクトグラムなどの工夫も取り入れられた、未来の服薬支援デザイン構想は必要だと考えます。