医療用医薬品は、病院やクリニックで医師が診察して処方箋を出し、それをもとに薬剤師が調剤して渡す薬のことです。処方薬とも呼ばれます。 これらの薬は、症状や体質に合わせて成分や量が調整されているため効果が高い一方、使用方法が複雑だったり、副作用やリスクが高かったりすることがあります。そのため、医師や薬剤師の指示を守って正しく使用することが不可欠です。また、個人に合わせて処方される薬なので、ほかの人が使ったり譲ったりすることはできません。
~医療用医薬品の中にはジェネリック医薬品もあります~
製薬メーカーが開発した新薬(先発医薬品)は、特許期間が終了すると、他の企業も同じ有効成分を使って薬を製造・販売できるようになります。このように先発医薬品の後に発売される薬を後発医薬品(ジェネリック医薬品)と呼びます。
医療用医薬品は、病気の治療に欠かせない存在です。2025年4月時点で、日本では約13,000品目の医療用医薬品が使われており、年間の売上は約11兆円にものぼります。(図1)新型コロナウイルスの流行により2020~2021年には一時的に売上が減少しましたが、これは多くの人が受診を控えたことで、処方される薬の量が減ったためです。 現在、日本では少子高齢化が進み、人口が減少しています。(図2)その一方で、高齢者の数が増えることで慢性的な病気を抱える人も多くなっています。そのため、将来的に薬の需要が少なくなる可能性もありますが、高齢者の医療ニーズが高いため、薬の需要は依然として高い水準にあります。 医療用医薬品は、ただ治療に使われるだけではなく、国のお金の流れ(経済)にも大きな影響を与えている重要な分野です。私たちの健康と社会の仕組みを支える、大切な役割を担っています。
服薬指導とは、薬剤師が患者様に処方された薬の正しい使い方や効果、副作用、注意点などを説明する業務です。これは薬剤師法で定められた義務であり、患者様が安心して薬を使うために欠かせない大切な役割です。
薬の説明だけでなく、患者様の体調や生活の様子を伺うことで、飲み忘れや副作用などのトラブルを防ぐことにもつながります。処方内容を確認し、必要に応じて医師に問い合わせるなど、薬が適切に使われているかをチェックします。
服薬指導では、以下のような内容を伝えます。
・薬の効果と使い方
・副作用や注意点
・飲み合わせや食べ合わせの注意
・保管方法や服薬のタイミング
さらに、薬に対する不安や疑問に耳を傾けることで、患者様に寄り添い、安心して治療を続けられるようサポートします。
医療用医薬品は、基本的に「医薬品メーカー(製薬会社)」から「医薬品卸」を通じて、「病院などの医療機関」や「ドラッグストアや薬局」へ届けられ、最終的に患者様など必要とする方のもとへ提供されます。
参考文献及び参照日
医療用医薬品とOTC医薬品|中外製薬 (参照日:2025年8月2日)
医療用医薬品|Answers (参照日:2025年8月2日)
医療用医薬品とOTC医薬品|薬局新聞 (参照日:2025年8月2日)
ジェネリック医薬品を知りたい方へ|日本ジェネリック製薬協会 (参照日:2025年8月2日)
安心してご利用ください ジェネリック医薬品|政府広報オンライン (参照日:2025年8月2日)
ジェネリック医薬品ってなんだろう?|日新製薬株式会社 日新薬品株式会社 (参照日:2025年8月2日)
医療用医薬品の物流について|株式会社NX総合研究所 (参照日:2025年8月2日)