PTPシートを保護するパウチ包装の可能性

~目次~
パウチ包装とは

パウチは、軟包装の一種で、柔軟性のある材料を用いた包装です。素材にはプラスチックや紙、アルミ箔などが使われます。「パウチ」とは小袋(ポーチ)を意味し、シャンプーなどの詰め替え品や化粧品、洗剤の詰め替え容器、レトルト食品など、さまざまな用途の容器に利用されています。

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パウチ包装のメリット・デメリット

パウチ包装のメリットは、扱いやすく環境にもやさしい点など多くの利点があります。一方で、残量が分かりにくいことや、物理的な強度がやや低いといったデメリットもあります。

メリット

項目 内容
密封性の高さ パウチ容器は密封性が高く、熱の力でフィルム同士をしっかり接着しています。中身が漏れにくく、酸化を防ぐため長期保存に適しています。さらに、100℃以上の高温で行うレトルト殺菌によって、常温での保存も可能です。
再封性の付与が可能 チャック付きやキャップ付きのスパウトを設けることで、必要な量だけ取り出し、再度密封できます。中身の劣化を防ぎ、洗剤・シャンプー・食品・飲料など幅広い用途で活用されています。
かさばらない 柔軟な素材でできているため、容器自体がかさばらず保管スペースを節約できます。軽量で持ち運びがしやすく、アウトドアや防災用の備蓄にも適しています。
環境にやさしい 樹脂ボトルよりプラスチック使用量を削減でき、二酸化炭素排出量の抑制にも貢献します。詰め替えによってボトルのリユースを促し、環境負荷の低減につながります。
多様な形状・機能 用途に応じて形状や機能を変えられるのが特徴です。持ち手付き・電子レンジ対応パウチなど、多様なタイプがあり、製品の付加価値やデザイン性を高めることができます。

デメリット

項目 内容
残量が分かりにくい パウチ包装は透明性が低い場合があり、中身の残量が外から確認しづらいことがあります。
物理的強度が低い 柔らかい素材でできているため、押しつぶれや破損の可能性があります。
再封が必要な場合がある 開封後はチャックやスパウト(容器に取り付けられた注ぎ口やキャップ付きの口の部分)で再封しないと
中身が劣化することがあります。
中身が見えにくい場合がある パッケージのデザインや素材によっては、中身の色や状態が確認しにくいことがあります。

OTC医薬品におけるパウチ包装の役割と必要性

OTC医薬品におけるパウチ包装は、湿布や錠剤自体を保護し、品質を維持するために重要な役割を果たします。密封性の高いパウチは、湿気や衝撃から薬を守り、酸化や劣化を防ぐことができます。また、軽量で柔軟な素材を使用しているため、保管や持ち運びがしやすく、旅行やカバンに入れておくのも非常に手軽です。すでにサプリメントなどでは広く利用されており、その利便性や品質保持のメリットが実証されています。 このように、パウチ包装はOTC医薬品の安全性・利便性・品質保持という3つの側面において不可欠であり、消費者が安心して使用できるために欠かせません。

株式会社カナエ様に取材
『段差カットパウチ』について

~企業様紹介~
株式会社カナエは、「包装材料」「包装機械」「包装加工」の総合力と、医薬品、化粧品、食品などさまざまな分野で培われたパッケージングの経験を活かして、お客様に安全で安心できる新しいパッケージを提案されています。 幅広い分野での実績とノウハウをもとに、使いやすく、衛生的で環境にも配慮した包装ソリューションを提供されており、企業や製品の価値向上に貢献されています。

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上記画像は、株式会社カナエの段差カットパウチです。袋の表裏で異なる形状に施したレーザー加工ラインと、左右に設けられたノッチ(小さなくぼみや切り込み)によって、開封時に段差ができてつまみやすくなり、利き手に関係なくスムーズに開けることができます。

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私たちは、段差カットパウチがOTC医薬品にとても有効だと感じました。例えば、湿布やサプリメントなどの包装に適しており、携帯性にも優れていると思います。さらに、利き手を問わず簡単に開けられる構造や、視覚的にわかりやすい段差デザインによって、高齢者や視覚に障がいのある方にも配慮された包装であると感じました。こうした点から、段差カットパウチは「誰でも使いやすい医薬品パッケージ」を実現できると考えました。

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現在、PTPシートはピロー包装に入っていることが多いですが、解熱鎮痛薬などの常備薬は一度開けると再封できないため、パウチ包装がより有効ではないかと考えました。パウチ包装であれば、再び閉じることができるため衛生的に保管できる点も魅力的だと感じました。実際に、OTC医薬品のパッケージとしても有効でしょうか。

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使用者としては良いと感じていただける可能性はあると思います。ただし、量産の観点から考えると現実的には難しいと感じました。製薬メーカーで一般的に使用されているPTP包装機は、1分間に300〜600シートを生産する高速設備であるため、このような袋へのPTPの充填包装は適応が難しいと考えられます。また、現在一般的に行われているピロー包装と比べると、コンパクトさやコスト面でも課題があると思われます。

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パッケージに薬の名前や用法・用量、消費期限などが記載されていれば、持ち運びに便利だと感じました。例えば解熱鎮痛薬はカバンに入れて持ち歩く方もいらっしゃると思うので、パウチ包装なら管理もしやすく、錠剤がばらばらにならず安心です。直接印字することも可能でしょうか。

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印字は可能です。薬の名前や用法・用量といった固定情報については、あらかじめプレ印刷を施すことができます。また、使用期限などの変動する情報については、レーザー印刷やインクジェット印刷による対応が可能です。

高校生が考えた服薬支援デザイン構想
課題として
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まとめ

株式会社カナエの段差カットパウチは、とても工夫されたパッケージだと感じました。左右どちらの手でも開けやすく、段差によってつまみやすくなる構造が特に印象的でした。見た目にもわかりやすく、高齢者や視覚に障がいのある方にも配慮されたデザインだと思います。 私たちが考えたようにPTPシートを入れるには、コスト面や量産の難しさといった課題もありますが、幅広い年齢層が使用する解熱鎮痛薬などの常備薬として持ち歩くには、実用的ではないかと感じました。さらに、パウチには薬の用法・用量や使用期限などの情報を直接記載できるため、持ち運びの際にも管理しやすく、自分で薬をケースに入れるよりも安全で便利な形になると思いました。

参考文献及び参照日

段差カットパウチ│株式会社カナエ (参照日:2025年11月2日)

「アルミパウチの特徴は?魅力や活用方法・注意点を解説|斎藤容器 (参照日:2025年11月3日)