ユニバーサルとは、「みんなに共通する」「あらゆる人に当てはまる」という意味です。 ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、文化、身体の状態などの違いにかかわらず、最初から誰もが使いやすく、わかりやすいように工夫されたデザインのことを指します。 日用品や建物、街にある公共物など、さまざまな場所で取り入れられています。
多くの人が使いやすい環境や製品を実現するため、ユニバーサルデザインには取り組みの指針となる「7つの原則」が定められています。 これらの原則は、建築家のロナルド・メイス氏を中心に、工業デザイナー、技術者、環境デザインの研究者など、さまざまな専門家によってまとめられました。
原則1:誰にでも公平に使用できること(公平性)
→誰でも使いやすく、手に入れやすいこと
原則2:使う上で自由度が高いこと
(自由性・柔軟性)
→使う人のさまざまな好みや能力に対応していること
原則3:使い方が簡単ですぐわかること(単純性)
→使う人の経験や知識、言語能力、集中力に関係なく、使い方がすぐに分かること
原則4:必要な情報がすぐに理解できること
(わかりやすさ)
→使用状況や、使う人の視覚、聴覚などの感覚能力に関係なく、必要な情報が誰にでも伝わること
原則5:うっかりミスや危険に繋がらないデザインであること(安全性)
→ついうっかりしたり、意図しない行動が、危険や思わぬ結果につながらないこと
原則6:無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること(省体力)
→効率よく、気持ちよく、少ない力で使えるようにすること
原則7:アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること(スペースの確保)
→どんな体格や、姿勢、移動能力の人にも、使いやすい空間やサイズであること
出典: THE CENTER FOR UNIVERSAL DESIGN, North Carolina State University
薬は私たちの暮らしに深く関わる存在であり、多くの人が一度は服用したことがあると思います。だからこそ、薬のパッケージには、誰もが使いやすく、安心して服用できるための工夫が求められます。多くの製薬会社や大学、企業が、年齢や身体の状態、言語の違いに関係なく正しく薬を使えるよう、薬のパッケージデザインの開発や改良に取り組んでいます。見やすくわかりやすい表示や開けやすい構造は、誤使用や飲み間違いを防ぎます。特に高齢者や視覚障がい者、外国人など、多様な利用者に配慮したデザインは、服薬の安心感を高め、医療の質の向上やセルフメディケーションの推進にもつながります。このような視点から、ユニバーサルデザインは、すべての人が平等に医薬品を安全に利用できる社会の実現に欠かせない要素ですが、まだすべての薬のパッケージに十分浸透しているとはいえません。今後、さらに広がっていくことが期待されます。
参考文献及び参照日
ユニバーサルデザイン7つの原則|会津若松市 (参照日:2025年8月23日)
ユニバーサルデザインとは?|神戸市役所 (参照日:2025年8月23日)
ユニバーサルデザインの7原則とは?事例やバリアフリーとの違いも|346 (参照日:2025年8月24日)