心理的な法則(2)
松竹梅の法則
「松竹梅の法則」とは、主に商品購入に使われる視覚的な手法の一つです。 価値が違う3つの商品を提示されたとき、真ん中の選択肢が無難であると考えて選ぶ人が多くなるという法則です。
3つの商品から1つを選ぶシーンでこの法則を思い出せば、売り手の思惑に左右されずに決断できるでしょう。
この法則を応用して、Webサイト上ではユーザーに選んでほしい項目を真ん中に配置する時があります。
アンケート結果
下の円グラフは本校の生徒にアンケートを取った結果です。中央の選択肢が一番人気でしたが、ほかの選択肢とあまり差はありませんでした。
この結果から、松竹梅の法則は値段設定や配置を細かく行わないと効果を発揮できないことがわかりました。
決定回避の法則
「決定回避の法則」とは、人間は多すぎる選択肢を提示されたとき、一つに絞ることを拒絶してしまうことが多い という法則のことです。
大学教授のシーナ・アイエンガーは、「6種類のジャムと24種類のジャムを店頭に並べ、購入率を調べる」 という実験を行いました。
結果は、6種類のジャムの購入率が24種類の方と比べて圧倒的でした。この結果は物を購入するとき、 選択肢が多すぎるとどれを選べば良いかわからなくなり購入を躊躇しやすくなることを意味しています。
この実験の結果から、Webサイト上の選択肢はできるだけ少なくし、多くなる場合は数回に質問を分けると読み手は 不快感なく質問に答え続けることができます。この手法は○○診断やアンケートによく用いられます。