タイポグラフィ(2)
適切な行間
読みやすい文章を作るためには、フォント選びだけでなく、文字の配置の仕方(文字組)を整えないといけません。
行間は狭すぎると字が詰まってしまい読みにくくなってしまいます。また、広すぎると文章の繋がりが失われてしまい、これも読みにくくなってしまいます。 そのため、適切な行間で文章を書くことは必須です。
ちなみに、適切な行間は目安で0.7文字分だと言われています。 目安と言ったのは、例えばゴシック体であればもう少し広い行間が必要だからです。 文章を書くときはフォントや用途に合わせて、最も適した行間を考えることが必要です。
適切な字間
本文では文章が長く文字も小さいので気になりませんが、タイトルやキャッチコピーなどの短文で、ひらがな、カタカナと漢字を併用、もしくは記号を使用する場合は注意が必要です。
図のようにひらがなやカタカナは空白が多く、逆に漢字は少ないため、文字と文字の間に隙間が生まれ、文章が途切れ途切れに見えてしまいます。記号ではさらにそれが顕著に見えてしまいます。 そこで文字の間の隙間(字間)を整える、「カーニング」と呼ばれる動作を行うことで、バランスが良くなり洗練された印象になります。
文字揃えの方向
文字をそろえる方向にも読みやすくするための工夫が凝らされています。 中央揃えは行のスタート位置がバラバラで、かなり読みづらくなってしまいます。 対して左揃えは行のスタートがきっちり揃うので、文章が認識しやすくなり読みやすい文章になります。 そのため限定的な場合を除いて、左揃えを使います。
また、タイトルも中央揃えにしがちですが、人間の視線的に先に左揃えになっている本文からから認識するため、基本的には左揃えが適しています。