フードバンク愛知さんへの取材

8/29、メンバー3人でフードバンク愛知さんに取材に伺いました!(以下敬称略)

フードバンク愛知の職員の方々に、お話を伺いました。

1. 食品ロスについての基礎知識

食品ロスについての基礎知識を勉強させていただきました。

・農家の方が作った野菜も、輸送費などがかかるから捨ててしまった方が安く、捨てられてしまうことがある。
・小売店では、古い商品を店頭に並べていると店の印象が悪くなってしまうことや、
常に色んな品揃えがあるというイメージを持たせるため、必要以上の商品を仕入れてしまう。
・日本では他の国に比べ納品期間が短く(3分の1ルール)、小売店がどんどん新しい食品を仕入れている。

といったことを学びました。

クイズに参加し、食品ロスに関する知識を確認しました!

2. フードバンク愛知の活動

フードバンク愛知の活動について、お話を伺いました。

フードバンク愛知は2020年3月に約1000人に食品を提供する規模でスタートし、
2022年8月には約12万人への食品提供に携わるようになりました。

フードバンク愛知では、近くに約200店舗ほどある大型スーパーマーケットと提携し、
運搬の際にへこんでしまった商品や、多く仕入れてしまった食品を寄付してもらっています。

しかし、フードバンク愛知には遠く離れたスーパーマーケットからも食品が届きます。
離れた所から食品を届ける際にかかってしまう輸送費やエネルギーをどうにか削減できないかと考えた結果、
愛知県各地100以上ある子ども食堂と提携することで効率よく食品を届けることを思いつきました。
フードバンク愛知さんが子ども食堂と子ども食堂付近にあるスーパーマーケットを繋げ、
地域のネットワークの役割を担うという方法です。

また、これにより、地元で出た食品ロスを地元で消費することが可能となりました。

ちなみに現在、少し珍しい食品として新型コロナウイルスの影響で外国人観光客用に用意されていたお土産が余り、
廃棄予定になってしまったものも届いているようです。

また、スーパーマーケットからは廃棄される予定の食品だけでなく
子ども食堂の子供たちに食べてもらいたいという思いから食品が届くこともあるそうです。

3. フードバンク愛知が面している課題

フードバンク愛知の方に、現在感じている課題についてお話を伺いました。

フードバンク愛知はNPO法人なので本人たちのボランティアの気持ちだけで無償で活動をおこなっていますが、
自分たちも生活していかなければならないので自分達の仕事との両立が課題だそうです。

また、活動によって金銭面の利益が出るわけではない一方で、活動を行うためには土地や電気など様々な運営費用がかかります。
こういった問題を解決するために国の助成金を申請していますが、手続きが複雑だという問題もあるそうです。

さらに、困窮者は一年中困っているが季節によってフードバンクに届く食品や飲料は異なり、
コンスタントに食品を提供していくことが困難であるため様々な工夫を行っているそうです。
例えば各フードバンクごとに届く食品の量や種類はそのフードバンクの近くにある
食品メーカーが作っている製品や企業の数によって変わってくるのため、
フードバンク同士で困窮者に配布して余った食品を共有するなどして1年を通して困窮者が出ないための工夫をしているそうです。

<施設見学>

フードバンク愛知の倉庫を見学させていただきました。
常温・冷蔵・冷凍で保管されるものにわかれ、別々の倉庫で保管されていました。

想像以上に多くのものが寄附されていて、とても驚きました。





食品を輸送する際、このような
フォークリフトが使用されているそうです。





このような重量計を用い、
食品の重さを測っているそうです。



取材を通して感じたこと

フードバンク愛知さんに実際に取材に行ってみて、食品ロスを減らす活動に実際に携わっている方々が
どのような思いを持ってフードバンクの活動を行われているのかについて知ることができました。

「困窮者に食料を届けることで自分に利益がうまれる訳ではないが、何とかして困っている人の力になりたい」
「暮らしてきたこの地域に恩返しがしたい」
という思いからフードバンクの活動をはじめたというお話がとても印象的でした。

また、必要な資金を調達し活動を続けることが簡単ではないなか活動を継続し、多くの人を助けている
職員の方々の、困っている人を助けたいという思いに心を動かされました。

取材を通じ、食品ロスやフードバンクに関する知識が得られただけではなく、
私たちも人の役に立ちたい、学生の私たちにもできることはないのかと考え、
何か行動を起こしたいという思いが強くなりました。


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