家庭系食品ロスは食品ロス全体の約半分を占めます。
恵まれているがゆえに、消費者の食に対する意識が低いことがうかがえます。
私たち消費者にとって一番身近な家庭系食品ロスには、大きく3つの分類されます。
家庭で料理を作りすぎたり、冷蔵庫に入れ忘れてしまったり、料理を失敗してしまったりすることで起こる食品ロスです。
・野菜や果物の皮を厚くむきすぎてしまう
・野菜や果物のヘタやタネをとるときに食べられる部分まで切り取ってしまう
・肉の脂身を捨ててしまう
など、調理技術の不足などで野菜などの皮や茎など食べられるところまで切って捨ててしまう食品ロスです。
過剰除去をするもう一つの原因に、過度な衛生思考があげられます。
例えば店頭に置いてあるキャベツやレタスを不特定多数の方が触っているのではないかと
心配し、外側の葉を捨ててしまうようなことです。
買いすぎ、長持ちしない保存方法の利用、贈答品でもらったものが食べられないなど、
未開封のまま食べずに捨てられてしまう食品ロスです。
ここまで、サプライチェーンのなかで発生する食品ロスの実態を詳しくみていきました。
食品ロスを減らす必要があるのは、限りある食品を無駄にしてしまうのはもったいないから、という倫理的な理由だけではありません。
食品ロスが私たちに及ぼすその他の影響を見ていきましょう。
参考文献:
・環境省 -「家庭で発生する食品ロスには、どのようなものがあるの?」(https://www.env.go.jp/recycle/foodloss/general.html)
・政府広報オンライン -「今日からできる!家庭でできる食品ロス削減」(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html)