現在、全世界の人口は79.5億人いるといわれており、その1/10である約8億2800万人が飢えに苦しんでいます。
一方で、一年間で約13億トンの食品ロスが生まれています。
これはなんと、一年間の世界全体の食料生産量の約1/3にあたります。
この現状に対し、各国で様々な対策がとられています。
先進国と途上国で、食品ロスが発生する場所・原因に大きな違いがあることを知っていましたか?
先進国の食品ロスは生産段階よりも加工段階や流通・消費の段階で多く発生しています。
加工段階では生鮮品に対する高い外観品質基準があることや、大量陳列と幅広い品数があることが原因で、
どうしても消費されない商品が生まれてしまうのです。
また、経済的に豊かな国が多く消費者に余分に購入して
要らなければ捨てる余裕や習慣があることも原因の一つです。
一方、途上国では生産段階で食品ロスが多く発生します。
収穫技術の不足によりで生産しても収穫できず食品が腐らせてしまったり、
店舗の保存設備も十分なものでなく店舗に届いた食品が長くもたないことがあるからです。
また、マーケティングシステムが不十分で必要な場所に必要な量の食品が行き渡らず、
余剰生産が発生し食品ロスになってしまっています。
先進国では小売・生産側の努力と消費者側の努力がともに必要であり、
途上国ではインフラの整備や設備の拡充など
消費者に食品が届くまでの間で特に重点的な改善が求めらています。
参考文献:
・gooddo -「食品ロスの問題とは?世界や日本の現状、行われている取り組みとは
」(https://gooddo.jp/magazine/sustainable-consumption-production/food_loss/)
・wfp -「考えよう、飢餓と食品ロスのこと。
」(https://ja.wfp.org/stories/kaoeyoujietoshipinrosunokoto)
・中学生・高校生・市民のための環境リサイクル学習ホームページ(https://www.cjc.or.jp/school/d/d-2-6.html)
・seedplanning -「諸外国における食品ロス削減に関する
先進的な取組についての調査業務
報告書」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/
food_loss/efforts/assets/consumer_education_cms201_220624_01.pdf)