食品産業に携わる方に取材を行いました。


大手食品会社に勤める、Eさんにお話を伺いました。


Q1. 会社は、食品ロスについてどのように考えていますか。



A. 会社では、食品加工業だけではなく、畜産業から行っています。
買ってくるのではなく、自社で育てた肉を加工しているので、
それを無駄にしたくないという思いはひとしお強いと思います。
「命の恵みを大切にする」ことは、社訓にも挙げられています。




Q2.会社で出荷できなくなった商品はどうなるのですか。



A. もちろん廃棄されてしまうこともありますが、フードバンクに寄付されることもあります。
フードバンクに寄付する際は、アレルギーの管理をしっかりと行っていただくようお願いしています。
食品には様々な材料が使われ、一つの食材が命取りになることがあります。
このことに関しては、企業やフードバンクなど、その食品の流通に携わる人全体でケアすることが必要です。
会社としては、「余ったから寄付する」だけでなく、
その先で食品を受け取る人を見据え、「食品というバトンを渡す」という思いで寄付をしています。




Q3. 他に、会社で食品ロス対策として行われていることはありますか。



A. 会社では高校や専門学校での出前授業を行っています。
命の恵みを感じてもらったり、将来世代に食品について関心をもってもらうため、お肉の捌きや飾り切りを実演しています。

また、「いただきます」・「ごちそうさま」の精神についても説明しています。「いただきます・「ごちそうさま」とは、
命の恵み・食べられることのありがたさに感謝することです。この気持ちを忘れないでほしいと思います。




Q4. 食品ロスについての思いを教えてください。



A.外食時などに食べきれない量や食べられないものを頼んでしまう事もありますが、
自分が作っている立場なので他の人の作った食べ物も大切にして食品ロスは避けたいと思っています。
最後まで食べてもらいたい、美味しいと思ってもらえたら嬉しいという思いを持って食品を作っています。
こういった思いを持って食品を作っている人達のことを忘れずに、
食品を作ってもらえることや食べられることに感謝をして食べて欲しいと思います。





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