1/5、江南市役所環境課の方に、食品ロスについてのメール取材にご回答いただきました。
市のホームページに掲載されていた食品ロス関連の情報を参考に、一部の質問を作成しました。
江南市での食品ロスの現状についてお尋ねしました。
Q1. 江南市では、年間約何tの食品ロスが排出されていますか。
このうち、事業系食品ロス・家庭系食品ロスの割合は何ですか。
A. 江南市では集計等をしておらず、不明となります。
Q2. 江南市で食品ロスから何か悪影響はもたらされていますか。
また、誰が、どのようにその悪影響を受けているのですか。
A. 食品ロスについての集計や調査をしていないため、悪影響について具体的に分かっていることはありません。
ただ、廃棄された食品は焼却処理されるため、環境への負荷がかかることが考えられ、
また、市としては可燃ごみの焼却費の増加という影響があります。
江南市での食品ロスへの対策についてお尋ねしました。
Q3.「食品ロス削減啓発チラシ」は、何を目的として作成されましたか。
また、市内のどのような場所で、誰を対象として、貼られていますか。
A. 家庭での食品の廃棄を減らすことができれば可燃ごみの減少にも繋がるため、
家庭でできることから取り組むことで、食品ロス削減に対する意識付けができると考え作成しました。
チラシについては、主に市の公共施設へ掲示することで市民へ周知啓発しております。
江南市作成の「食品ロス削減啓発チラシ」
Q4. 10月の「食品ロス削減月間」とは何でしょうか。
また、その期間に特化した食品ロス対策として何か行われていることはありますか。
A:「食品ロス削減推進法」が令和元年10月から施行され、施行された10月が「食品ロス削減月間」、
10月30日が「食品ロス削減の日」と定められました。
市では、毎年そのタイミングに合わせ10月の最終週あたりにフードドライブを実施しております。
Q5. 今年実施された「フードドライブ」は、何を目的に、どこで、どのようなことが行われましたか。
また、参加された方々の声がありましたら教えていただきたいです。
A. 食品ロス削減の日に合わせ、市役所1階南玄関前ロビーと環境事業センターで
フードドライブを実施し食品の寄付を募りました。
参加された方々からの感想としては、「常時寄付できる場所があると良い。」というものがありました。
※常時開催は保管スペースや運搬などの問題で実施は困難な状況です。
Q6.「家庭でできる食品ロス削減のコツ」をテーマとした令和4年度の講演会は、
何を目的として、どのような内容の講演が行われますか。
わかる範囲で教えていただきたいです。
A. この講演会は、愛知江南短期大学と市の共催で毎年開催しており、「人間力を高めよう」をメインテーマとし、
令和4年度は、愛知江南短期大学の栄養・保育コースにも共通するような内容である
「家庭でできる食品ロス削減のコツ」というテーマが選ばれました。
食品ロス削減アドバイザーを招き、冷蔵庫収納や食品保存、ローリングストックといったトピックを用いて、
食品を食べきるためのアイデアを伝える講演となる予定です。
Q7. 食品ロス削減のため、江南市内で制定されている条例や規則などはありますか。
「江南市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例」により、事業者や市民が、
廃棄物の発生を抑制し廃棄物の減量に努めなければならないと定められておりますが、
食品ロス削減に直接関わる条例や規則などはございません。
Q8. その他、上述したもの以外に食品ロス対策として取り組んでいることはありますか。
A. 市では食品ロス削減を目的としたフードドライブを年3回(8月、10月、2月)実施しております。
また次年度の計画として、事業系の食品廃棄の減少を目指した
フードシェアリングサービスの導入を検討しております。
Q9. 江南市として、市内の食品ロスの現状、行われている対策について総合的にどのような見解をお持ちですか。
今後どのようにこの問題に向き合っていくのか、
また、江南市民に「食品ロス」の問題についてメッセージがあれば教えてください。
A:食品ロスについては、市でも総量を把握していないなど、
まだまだ取組としては遅れていると理解しております。
「食品ロスはもったいない」、「食品ロスにより廃棄された食品は活用されず焼却処理されてしまう」
という意識を持って、まず市民一人ひとりは、家庭で簡単にできる取組をする、
事業者は、なるべく廃棄になる食品を減らす努力をする、
こういった行動を取っていただけるような周知啓発をしていきたいと考えております。
メンバーの高校がある江南市の食品ロスの現状・対策についてお話を伺いました。
毎日通学している場所なのに、フードドライブや食品ロスについての講演会など知らないことが多く、驚きました。
そして、今後は地域で行われている対策に目を向け、
フードドライブなどのイベントに積極的に参加したいと感じました。
また、今回取材の際、担当者の方から
「市ではまだまだ具体的な数字等、把握できていない部分もあり
今回のご質問にて、我々としても改めて考えさせられることが多くとても勉強になりました。」
というお声をいただきました。
取材を行ったことが、私たちだけでなく、江南市役所の方にとっても
食品ロスについて考えるよい機会になったと知ることができ、
食品ロス削減へのまた新たな一歩を踏み出せたように感じました。