アンケート

食品ロスへの意識を調査するため、学年全体にアンケートを行い、187人から回答を得ました。







食品ロスへの興味・関心度を調べました。
興味・関心をもっている人が半数以上を占め、
その割合の高さに驚きました。


多くの生徒が食品ロスに興味・関心を
もっていることがわかりますね!



そうじゃのう。
興味・関心をもつことは食品ロスを減らす活動につながるのじゃ!








食品ロスを生み出さないことを普段意識して
行動しているかを調べました。
約75%の人が意識して行動していました。





食品ロスを減らすため普段から実践している行動を調べました。
「食卓に出された料理をなるべく食べ切る」
「余った料理を保存して次の日に食べる」など、
家庭で実践できる対策が多くみられました。


こういった小さな行動の積み重ねが年間247万トンの家庭での食品ロスの削減に繋がるのじゃ!
ちなみに食材が余った際の使い切りレシピは農林水産省のHPや、
農林水産省のクックパッドでチェックできるぞ



私も新しいレシピにチャレンジしてみようかな



ここで冷蔵庫整頓のポイントをチェック!

・冷蔵庫は食品を品目や使う頻度やごとに分ける
・食品の定位置を決める
・かごや容器を活用してまとめて収納する
・賞味期限・消費期限が見えるように置く

これを意識して買いすぎや使い忘れを防止しよう!





国による食品ロス削減を推進する法律や、
スーパーやコンビニなどでよく目にする「てまえどり」については、
多くの人が目・耳にしたことがあるという結果になりました。

一方で、「リサイクルループ」や「3分の1ルール」など、
日頃私たちの目にみえない部分で行われているものについては
認知度がとても低くなっていました。

また、あげられた選択肢のうち、
どれも目・耳にしたことがないという人もみられました。



普段目にする機会がある「てまえどり」の表示は多くの人が回答していましたが、
普段あまり聞かれない国による食品ロス対策の認知度がさらに高かったのは意外でしたね。



これらの法律を目・耳にしたことがあると回答してくれた人に話をきいてみたところ、
「学校の公共の授業で習った」という意見があったのじゃ。

学校で習ったことがこのように、実際に多くの人の身になっているというところで、
学校教育などで食品ロスについて扱うことの重要性を感じるのう。









賞味期限と消費期限の違いを知っているか尋ねました。
「知らない」と答えた人はわずか一人に留まりました。







賞味期限をすぎた食品がどのくらい消費されているのかを調べました。
Q5で賞味期限と消費期限の違いを知らないと答えたのは1人のみだったのに対し、
賞味期限切れの食品の消費に消極的な人は全体の13%を占めました。








賞味期限切れの食品を消費しない理由を尋ねました。
賞味期限を過ぎ、「美味しくない」からと答えた人は、
全体の13%に留まりました。


うーん、
消費期限は安全に食べられる期限で、賞味期限はおいしさなどの品質が保たれる期限と知っていても、
「衛生的な理由」で賞味期限切れの食品を食べない人がいるんですね。



そうじゃのう、
頭では安全とわかっていても、「期限切れ」のものを食べることに対する抵抗感が強いのじゃろう。
「わからない」・「なんとなく」といった回答がその心理の表れじゃのう。

賞味期限がきれても、未開封であり包装等に記載された保存方法を守っていれば、安全に食べられることに変わりはないのじゃ。
そのことをよく理解し、賞味期限がきれてしまっても、食品をありがたくいただくことが大事じゃのう。








「フードバンク」という団体への認知度を調べました
半数以上の人が知っているという結果になりました。

このように食品ロス削減を目標に活動している団体が他にも沢山あるのじゃよ
興味を持った人は1度各団体のHPを覗いてみてほしい。
自分たちが貢献できることが見つかるかもしれないぞ








食品ロスの影響として認識されているものを調べました。
9割以上の人が食品が無駄になってしまうことを認識していました。


「もったいない」という意識が普段からの食品に対する扱いを変えることに繋がるのですね



そうじゃ。
そして、環境に与える影響や無駄になる税金について知ることで
食品ロスをより深刻な問題としてとらえることができるのじゃ




アンケートを経て


アンケートを通じて、多くの人が食品ロスに興味・関心をもち、
身近な部分でできる行動をとっていることがわかりました。

一方で「もったいない」という意識はあるものの、
食品ロスが具体的にどう私たちに影響を及ぼすのか、
フードバンクとは何か、など詳しく知っている人は約半数に留まりました。

また普段、賞味期限がきれた食品を消費しない、という選択をしている人も一定数いて、
そのなかで期限切れに対する「抵抗感」のようなものが理由にあげられました。

私たちは、この食品ロスを知る活動を通じて、食品ロスについての知識を深め、
自分たちが普段何気なくとっている食品ロス削減への行動の意義を考えるようになりました。

よって、同じように、今回アンケートに回答してくれた人 (あまり知らなかった人も含め)にも
食品ロスの知識を共有し、意識を高めることにより、
今後さらに積極的にロス削減に取り組んでもらえるのではないかと考えました。

私たちは、このような目的で「食品ロスについて」の講演会を行うことにしました。


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