日本人・外国人へのアンケートの実施
インタビューをして得られたことや、現在組織委員会が行っていることの調査に加え、対策を考える上で、人々のニーズに応えるために日本人・外国人にアンケートを実施しました。
(アンケートについてはこちら)
◎日本人
東京オリンピックでの暑さ対策について2018年10月22日〜10月24日に、インターネット上で日本人を対象としたアンケートを実施しました。
Q.東京オリンピックにおける熱中症対策の中で知っているものを選んでください。
(回答数:312)
(その他は、ミストシャワー、ニッケコルトンプラザ市川、緑化舗装、打ち水、マラソンの時間が早まる、道路の上から特殊な塗装、が挙げられました。)
→結果より、全て知らないと答えた人がとても多く40%を超えました。東京オリンピックでの暑さ対策は、2018年10月時点ではあまり人々に広まっていないものととらえることができます。
◎外国人
2018年10月24日〜11月07日まで、インターネット上で外国人を対象とした熱中症に関するアンケートを実施しました。
また、10月31日に銀座で訪日外国人を対象とした熱中症に関する街頭アンケートを実施しました。
Q1.あなたは日本に来る際に、気候や天気の情報を十分に得ることができると思いますか。(回答数:153)
→得られない・やや得られないと回答した人は全体の18%でした。現代ではインターネット等で海外の気候を簡単に調べることができるので、得られないと回答した人が少ない結果となりました。しかし、外国人は、気温だけではなく、他国と比べて特徴的である湿度に注意する必要があるため、日本の気候に関する、より具体的な発信が必要だと感じました。
Q2.東京オリンピックに来るとしたら、日本の暑さは心配ですか。(回答数:165)
(シールの色: 赤→北米、青→ヨーロッパ、緑→アジア、黄→オセアニア、白→南米・アフリカ)
→心配だ・やや心配だと答えた人は全体の20%でした。このようなとても少ない結果となってしまった背景には、日本の暑さを心配する以前に、日本の暑さがどれほど危険であるか知らない人が多いのではないかと考えました。外国人の日本の暑さへの不安を解消していくことはもちろん必要ですが、それ以前に外国人に日本の危険な暑さについて知ってもらうことがまずは必要となってくるのではないでしょうか。
Q3.あなたが理解しやすい温度の表し方の手法はどれですか。(回答数:109)
※ここでイラストとは顔文字の表情で気温を表すこと、色とは暑くなれば赤に近づくなど色で気温を表すことです。
自分にとって身近でない気候に関する情報を、自分の身近な情報に置き換えて考えること。 Ex)ロンドンの気温は日本でたとえるなら北海道くらい
→結果より最も多かった意見は色でした。この結果より、温度表示を色、イラストレーション、かつ気候アナログ等を用いて発信していくのが効果的なのではないかと考えました。